新潮選書『謎ときサリンジャー』(副題 : 自殺したのは誰なのか)竹内康浩・朴舜起 共著 を読み始めた。 実に不思議な本。このような著作は初めて。 あの、”Catcher in The Rye” 「ライ麦畑でつかまえて」を書いた米国作家サリンジャーの発表済みと未発表の著作全体にまつわる「謎」についてのサリンジャー文学史と著述部分を俯瞰した "一風変わった推理研究" になっている。 あの謎短篇のラストが実は「事件」だった?驚天動地の評論。 前代未聞の問いは問いを呼び、やがて「ライ麦畑」も含む作品世界を一変させる。世界最高峰のミステリ賞(エドガー賞) (評論・評伝部門)で日本人初の最終候補となった「…