なんとなく手に取ってしまった。たまには若い人の詩を読んでみようかと。文月悠光さん。「ふづき・ゆみ」と読むらしい。16歳で現代詩手帖賞受賞、高校3年時に出した詩集(本作)が中原中也賞を最年少18歳で受賞している。「教室」「靴の中の画鋲」「新米教師」なんて言葉が出てくると、子どももちょうどお年頃のせいか、「保護者モード」になってしまう自分がいる。 適切な世界の適切ならざる私 (ちくま文庫) 作者:文月悠光 筑摩書房 Amazon こちらが持っているボキャブラリーとは全く違うジャンルの言葉が並ぶ。たぶん、慎重に言葉を置いているのだろうけど、言葉自体に勢いというか力強さを感じる。なぜだ。身体の描写が多…