しおた・あきひこ(1961〜) 映画監督。脚本家。リスト::映画監督
1961年9月11日、京都府舞鶴市生まれ。立教大学在学中より黒沢清監督らと自主映画の製作を始める。83年『ファララ』で「ぴあフィルムフェスティバル」に入選。その後、故・大和屋竺のもとで脚本を学び、91年脚本家として独立。96年にはビデオ映画『露出狂の女』を監督。
性表現の自由のために戦った大島渚は、性は人間の生に根差しており、それを描くことは、人間性そのものを追求する行為だと考えていた。細密な描写、繊細な色使い、構図の工夫といった芸術的な価値のみならず、人間を生き生きと、ユーモアをもって描いた春画が世界の人たちを魅了するのは、性をタブー視することなく愉しむ「江戸の自由」をそこに見いだすからだ。すべての倒錯を肯定する春画偏愛映画。 映画『春画先生』公式サイト
【神秘とは何か】 塩田「「すべては神秘に始まり政治に終わる」っていう印象的な言葉についてはいかがですか?」
【光の恐怖 (2)】
劇作家(中原翔子)に、洋館に呼ばれた女優(河野知美)。彼女は劇作家の夫を略奪した過去があった。母を殺す役を演じるうちに女優はおそろしい疑惑にとりつかれていく。
「春画先生」2023年10月18日(水)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後3時35分より鑑賞(シアター2/d-9) ~禁断の春画映画。エロでおおらかでハチャメチャなラブコメ 10月21日(土)に日比谷野外大音楽堂に出かけてきた。国際反戦デーの集会ではない。伊藤蘭のコンサートだ。今年のツアー最終日にふさわしい素晴らしいコンサートだった。観客の熱気もすごかった。私も思いっきりペンライトを振って声を上げた。終演後の夜風が心地よかった。 それとは関係なく、今日取り上げる映画は「春画先生」。春画といえばエロな浮世絵、と思っていると大間違い。近年は、その芸術的価値が見直されて注目を浴びているらしい。…
江戸文化の裏の華で“笑い絵”とも言われた春画。その研究者である芳賀一郎は、変わり者として知られていた。彼に偶然出会った弓子は、春画の世界の奥深さにすっかり魅せられ、芳賀に恋心を抱くようになる…。 youtu.be 映画『春画先生』は、塩田明彦が原作・脚本・監督を務め、内野聖陽が芳賀、アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』の北香那が弓子を演じ、柄本佑、白川和子、安達祐実等ががっちり脇を固めた想像の上を行く偏愛コメディだ。 映倫審査でR15+に指定され、商業映画としては日本映画史上初めて無修正の浮世絵春画がスクリーン上映される作品となった。 Amazon Prime Videoで『春画先生』を観る 映…
封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは九割ほどと盛況。 無修正の「春画」が画面に大写しになることから「R15+」指定なのだと思っていた。 「永青文庫」で開催された”春画展”は観ていないものの、例えば「藝大」での展覧会では「春画」もさりげなく並んでいたりする。ほんの少しの注意を添えて。 もっとも、現代アートに於いて例えば”会田誠展”では囲われた一角の入り口に、その旨の注記があったりするのだが。 とは言え、本作、ちゃんとカラミのシーンもあるので、合わせ技での指定とのことか。 監督の『塩田明彦』は直近では〔さよならくちびる(2019年)〕が快作。或いは〔黄泉がえり(2003年)〕がヒット作…
一条真也です。14日、日本映画「春画先生」をシネプレックス小倉で観ました。正直あまり期待していなかったのですが、想定外の面白さでした。ヒロインの北香那の存在は初めて知りましたが、美しく、表情も豊かで有望な女優さんですね! ヤフーの「解説」には、こう書かれています。「肉筆や木版画で人間の性的な交わりを描き、江戸時代に広く流行した春画をテーマにしたコメディー。春画の魅力に取りつかれた変わり者の研究者と、彼の弟子となった女性の交流を描く。監督・脚本を手掛けたのは『月光の囁き』などの塩田明彦。春画への探求心でつながった師弟コンビを、『罪の余白』などの内野聖陽とドラマ「口説き文句は決めている」などの北香…
私は、変態という言葉にマイナスなイメージを持たない。 それは全人類、何かしらの変態だと思っているからである。 人には言い辛い、または理解してもらえない趣味や嗜好を持っている人たちは、それを秘めて生活している。なんと息苦しいことか。 ただ、普通とはなんだろう?普通の定義は?多数派が普通の基準とすると、そこから外れると、普通じゃないとでも言うか。 話は逸れるが、普通じゃないと言うと、1998年公開のダニー・ボイル監督作品の『普通じゃない』と言う映画があったが、主演のキャメロン・ディアスとユアン・マクレガーが眩しすぎて、当時の私には刺さらなかったのである。1986年の塚本晋也監督の『普通サイズの怪人…
画像:リンクより 劇中歌提供:向井秀徳、監督・脚本:塩田明彦アウトサイダーな女の子の魂の叫び 今日の1日1映画は『麻希のいる世界』(2022年 日本)を鑑賞。 重い持病を抱えただ“生きていること”だけを求められて生きてきた高校2年生の由希(新谷ゆづみ)。 ある日、海岸で麻希(日髙麻鈴)という同年代の少女と運命的に出会う。 男がらみの悪い噂に包まれた麻希は周囲に嫌われていたが、世間のすべてを敵に回しても構わないというその勝気なふるまいは由希にとっての生きるよすがとなり、ふたりはいつしか行動を共にする。 ふと口ずさんだ麻希の美しい歌声に、由希はその声で世界を見返すべくバンドの結成を試みる。 一方で…