youtu.be 高橋洋監督による前作「霊的ボリシェヴィキ」において描かれていたのは人間が触れざる領域や力とのすれ違いであったと思う。直接的にはっきりと目にしたり手に触れることはほとんどないが確かに存在していることだけはなぜか確信出来てしまう、言葉では説明できない何か。各登場人物の体験をそれぞれの語りのみで描くことでその言葉に出来ない感覚を倍音の如く増幅させ、あまりにも奇妙な、しかしそれでいて無駄なく研ぎ澄まされた降霊の儀式をカタチにしていた。それに対して最新作である「ザ・ミソジニー」はそもそも人間の中に存在している触れざる領域を「神秘」として描いている。 そもそもミソジニー、つまり女性蔑視と…