1902年に生まれ、1974年に没す。父親は英文法学者として名高い斎藤秀三郎。チェロ奏者、指揮者、教育者として多くの業績を残す。とりわけ教育者としては、小澤征爾や若杉弘を輩出する。彼の遺した指揮法は「斎藤メソッド」と呼ばれ、後進の指揮者に大きな影響を与えたとされている。 彼の生涯を知るための参考文献としては、
嬉遊曲、鳴りやまず―斎藤秀雄の生涯 (新潮文庫)
乙巳年五月初五。端午節。摂氏13.7/18.5度。雨(4mm)のち夕方に晴。 中丸美繪『タクトは踊る 風雲児小澤征爾の生涯』(文藝春秋)を或る方からいたゞいて読んでゐたら斎藤秀雄が当然個性的に登場するのだけれど斎藤秀雄の名著『指揮法教程』(音楽之友社)が面白さうで、これを機会に弟子たちが関はつた「改訂新版」読んでみることにする。音友の『楽典 理論と実習』と並べて見て家人とこのいかにも音友の時代を超えたスタイルの安心感って何なのかしらねと話す。今更どころか生まれ変はつたら指揮者になりたいわけではないが指揮法を少しでもわかれば演奏を見聞きしてゐても更に面白くなるでせう。 文楽「義経千本桜」より「河…
斎藤秀雄の父、秀三郎は、英文法の権威でした。そこで、彼は、音楽の文法を多くの弟子に教えて、育てたのです。自分を殺して教育に当たっていたのです。だからこそ厳しくできたそうです。