1902年に生まれ、1974年に没す。父親は英文法学者として名高い斎藤秀三郎。チェロ奏者、指揮者、教育者として多くの業績を残す。とりわけ教育者としては、小澤征爾や若杉弘を輩出する。彼の遺した指揮法は「斎藤メソッド」と呼ばれ、後進の指揮者に大きな影響を与えたとされている。 彼の生涯を知るための参考文献としては、
嬉遊曲、鳴りやまず―斎藤秀雄の生涯 (新潮文庫)
斎藤秀雄の父、秀三郎は、英文法の権威でした。そこで、彼は、音楽の文法を多くの弟子に教えて、育てたのです。自分を殺して教育に当たっていたのです。だからこそ厳しくできたそうです。
「これはあなたが持っていて」と先日リハーサルの際に渡された古い冊子。 1972年(昭和47年)12月広島で行われた斎藤秀雄先生の講義録。冊子と言うのは、当時の講義を90分テープ22巻で録音しその後手書き起こしされた原稿でした。その後「斎藤秀雄講義録」と題して出版されています。 斎藤秀雄先生とも交友があり「桐朋学園大学附属子供のための音楽教室を広島でも」と呼びかけた大畠弘人氏。「この人の音楽を残しておかなければ」と思いが募り広島分室の教師を対象とした講師の構想を元に行われた一連の講義。(斎藤秀雄講義録より) 手に渡された時、日本の音楽教育の歴史の一部に触れたような気がして心が震えました。
iPhone13ProMax 2024年1月23日(火) 短歌、俳句、川柳、自由詩、自由律俳句の書き手がつどって、 自分の専門以外のすべてのジャンルにチャレンジする「焚き火句会」。 今日は、自由詩の会のzoom感想会が行われました。参加者6名。 焚き火句会では、夏雲システムをお借りして、投稿作品の感想を書くのですが、 それを元にzoomで話し合い、作者解題を聴くと、より理解が深まるのです。 今日は、斎藤秀雄さんの評のすごさに、一同驚嘆! ぼくは自由詩には苦手意識があったのだけれど、 みなさんのご意見を聴いているうちに、それなら書けるかも、という気になりました。 感想会終了後に、新メンバーの詩人…
【日時】2024.11.1.(金)19:00〜 【出演】クァルテット・エクセルシオ (この四重奏団について) 年間通して80公演ほどを行う常設の弦楽四重奏団。 1994年 に結成。第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール(イタリア)最高位などのコンクール受賞歴をもつ。 2001年に定期演奏会と「ラボ・エクセルシオ」シリーズを開始。2008年に第19回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞を受賞(団体の受賞はこの賞の歴史で唯一)。2010年に発足したサントリーホール室内楽アカデミーではコーチング・ファカルティに就任、2011年には「クァルテット・プラス」シリーズを始め、また、北米の室内楽…
〇御通信は全部落手。こちらのも全部着く由。まず安心。無理をせぬよう注意しておりますから、ご安心を。事件は当分様子を見ます。 〇景色の良い所は一度でも見せたいと思います。本当の音楽もせめて出来るならばと希望する程です。日本ではとても悲しいかな(?漢字が読み取れない)音楽にたくさんに触れることが出来ません。毎日は淋しいどころかあまりに忙し過ぎて、困るくらいです。 各方面からの通信はどんどん来ますから、その返事だけでも目が回ります。 〇何しろ独りですから、如何に忙しくやっても手が回らず、失礼するとこともあります。充分楽界に尽くしましょう。2年間は短いですが、出来るだけの事をする考えです。一生懸命に勉…
〇鎌倉の絵葉書は思い出深く懐かしく拝見いたしております。毎日慰められております。 〇同封の赤切符はフィルハーモニー、黄切符は地下鉄道のものです。 (中の人注:ベルリンフィルハーモニーのチケットはありましたが、黄色い地下鉄の切符は散逸してしまったようです) 〇紫色のはセロ(中の人注:チェロのこと)音楽会(切符にあらず)。このセロ奏者はクロイツァー先生のトリオの一人です。音量のある美しい音色には関心します。 (中の人ツッコミ) チェロのフォイアマンの演奏会にも行ったようです。1928年10月2日 会場はジングアカデミーホール プログラムはペルゴレージ(?)のソナタ、ヴァレンテーニのソナタ、シューベ…
三郎さんは「サクラチル」だったようです。残念.....。 「4月4日(金)曇り 今日は正則に行き、午後高等受験科に入る。月謝は3円で束脩1円取らる。また、他の研数学館、日土講習会、国民英学会の規則書をもらいに行く。正則の教科書を買う。The sketch-book,The special English lessons,The world’s Higher English lessons,The Vicar of wakefieldの4冊だ。夕方、長坂氏来訪さる。夕飯を馳走し、父、規矩士兄、大森駅まで送る。西洋菓子をくださる。夜10時ごろ小微震あり。」 ということで、正則英語学校に通うことにし…
「クロイツァー先生のトリオは音楽会シーズンの最初のもので、初めてベルリンに来て音楽会らしい良い気分に浸ることが出来ました。到着当時、ラモント氏の演奏を聴きましたが、こちらが未だ慣れないせいかあまり面白く聴くことが出来なかったのは遺憾でしたが、だんだんにベルリンに慣れ、落ち着いてくるにつれて音楽会も充分に味わうことが出来るようになり、非常に(?)ることが多くなってきます。トリオとは名前ならば3人が固まってやるのですが、こちらの良いのを聴くと3人ではなくて1人が3つに分かれているようなものに思えます。つまり3つも1つも同様。結局一人が演奏しているように思えます。 内地ではトリオとはただ3人が合奏す…
●小澤征爾 覇者の法則 中野雄 文芸春秋社2014年 世界のオザワ。クラシック音楽に興味が無い方でも知っているだろう。日本人指揮者は沢山居るが少なくとも欧州と米国では小澤征爾は人気知名度の点で別格だろう。西洋音楽とは無縁の遥か東の国からやってきてかの地で受け入れられたのだから凄い話だと思う。パリで彼の指揮に触れることが出来た。フランス国立管弦楽団を振りベルリオーズとラヴェル、フランス物をやった。シャンゼリゼ劇場は満席でブラボーが飛び交いスタンディングオベーションは果てしなかった。日本人として誇らしく、自分は何故か泣けてしまった。 桐朋学園で斎藤秀雄氏のもとで音楽の基礎を学ぶ。そして二十四歳で単…
指揮:秋山和慶 ヴァイオリン:竹澤恭子《秋山和慶指揮者生活60周年記念》 ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」 ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」WAB 104秋山先生の60周年記念コンサートに行ってきました。会場は花やいだ雰囲気で、いつものブルックナーおじさん軍団も目立たず。有名指揮者や有名デザイナーも来館していて、ホワイエが海外オケの来日公演のような雰囲気でした。 3年前の東響サントリー定期でも、同じプログラム(前半ベルク、後半ブル4)で、ノット+神尾さん(ソロ)を聴いていたので、無意識にそちらと比較していました。前半のベルクは、竹澤さんのまろやかで暖か…
◯東京交響楽団第724回定期演奏会 【日時】2024年9月21日(土) 18:00開演 【会場】サントリーホール【管弦楽】東京交響楽団 【指揮】秋山和慶 <Profile> 1941年東京生まれ。青山学院初等部、青山学院中等部、桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部卒業。 指揮法を齋藤秀雄、ピアノを井口秋子、ホルンを千葉馨、打楽器を岩城宏之に師事。「齋藤メソッド」(指揮法)の継承者であり、小澤征爾、山本直純らと共に齋藤秀雄の門下生。齋藤の下で厳しい指導を受ける。 1984年には、恩師・斎藤秀雄を偲んで小澤征爾と共に「斎藤秀雄メモリアルコンサート」を開催。このコンサートがサイトウ・キネン・…
チケットの半券が複数の手紙に同封されていました。しかし日にちなどがかなりごちゃごちゃになっていて、同じコンサートのものが別の封筒に入っていたりしているようです。几帳面と伝えられ、実際に「几帳面だった」と思われる規矩士。割と揃えて送っていたと想像します。しかし受け取り、保存をしたすみこは、申し訳ないのですが、かなりその辺は大雑把です。48年間アシスタント先生だったにしきさゆりがそう言っています。 「すみこ先生って片付けが苦手でね、事務室は書類が大散乱していたわねえ(笑)」 「すみこ先生はひらめきの人だから、『あ!ひらめいたわ!○○をしましょう!』って飛んで行ってしまう。すみこ先生が飛んでいってし…
「内外教育」(2024年7月5日)に辰野裕一さんが,指揮者・教育者の斎藤秀雄氏について書かれていました。 斎藤秀雄氏は,小澤征爾氏を育てたことで有名です。 小澤氏は,斎藤先生についてこう語っていました。 「斎藤先生は,僕たちにしっかりと基礎を入れ,枠組みをつくってくれたんだ」 教育の基本は,初期の段階では基礎を徹底的に教えることが大切だと思います。 しかも,枠の中で考えさせたり、活動させたりすることが大切なのです。 つまり,最初から自由を与えずに、枠(制約)をもうけることが必要だと思います。 自由な発想と応用ができるようになるためには,基礎と制約が必要だと思うのです。 この積み重ねによって、小…
気温摂氏19.3/25.8度。曇。昨日の東京建築祭で神田から日本橋を経て茅場町まで。そして築地から新富町、八丁堀、銀座を経て丸の内まで歩いた中で何が一番印象深かつたか、といへば京橋ランプ周辺から見下ろす首都高の流れだつたかもしれない。長財布がずいぶんと厚く、重たくなつてしまひ小銭入れ兼カードケースも中身を整理して少なくとも水府の地元用と東京用に整理する。ついでにカードホルダーに入つてゐたカード類も整理する。香港の居住の当時はまだ今のやうなアプリになる前で塑料カードがまぁ手元に随分とあるは/\。菓子など食品安売りの759阿信屋からゴディヴァ、Watson’sのワインセラーのメンバーカードにAme…
天気予報によれば、これは全くの束の間の晴天だそうで、明日の夜になるとまた雨になるっていうんだね。 去年の今頃だったらもうとっくにソメイヨシノは満開だったわけで、今年はずいぶん遅れを取っている。 しかし、昔に比べたらずいぶんいろいろな桜があちこちに植わっているので、そういう桜が前座興行を務めてくれているのであんまり困らない。河津桜、寒桜、オオカンザクラ、オカメサクラ、サトサクラ・・次から次に咲いてくる。しだれ桜にポツポツと花が開きだした。 上野の池も、春休みになったからか、整備工事が終わったせいもあって、池一面にボートがでていて、やたら賑やかだ。子どもたちが漕ぐボートはスワンも手漕ぎも節操がない…
精神の考古学 中沢 新一新潮社 精神の考古学作者:中沢 新一新潮社Amazon 人類の心の「普遍的構造」を求めて。中沢人類学の集大成となる、決定版。人生を賭けた冒険の書。 詳細を読む 読書メーターブクログ アメリカは自己啓発本でできている:ベストセラーからひもとく 尾崎 俊介平凡社 アメリカは自己啓発本でできている: ベストセラーからひもとく作者:尾崎 俊介平凡社Amazon アメリカンドリーム、スピリチュアル、宗教的熱狂、超健康志向、ポジティブ思考……。建国の父フランクリン『自伝』からはじまる自己啓発本のベストセラーから見える異色のアメリカ論。 詳細を読む 読書メーターブクログ わが〈アホな…