「カンガルーの初夢」 町田ひろみ。2019.1.5~16。新宿眼科画廊。 2019年1月8日。 旅行に行った時に描いたような作品だと思ったが、あとになると、どうしても印象が薄くなったので、もしかしたら、自分の見方が、いろいろと間違っているのかもしれない。 (2019年の時の記録です)。 www.gankagarou.com amzn.to
「大ドリームどジャンボ5億円」展。 やばい。2019.1.5~16。新宿眼科画廊。 2019年1月8日。 おもちゃの紙幣がばらまかれている空間。たぶん、大金が当選した人が撮りそうな写真が撮れるような場所があった。 カーテンみたいな向こうに人がいるので、作品があるのかな、と思って、最初にあいさつもしたので、もう一度「作品が、そこにあるんですか?」と聞いたら、その中年女性は「わたしは、この展示とは関係ないので、わかりません」と答えがかえってきた。では、どうしているのだろう、と不思議だった。 (2019年の時の記録です。多少の加筆・修正をしています)。 www.gankagarou.com amzn…
メンヘラ展3。2017.5.12~5.17。新宿眼科画廊。 2017年5月14日。 美学校の卒業制作の展覧会を見に行ったのが先週で、その時にDMがあった。ひとつは次に行きたいと思っている松蔭浩之展。もう一枚は、「メンヘラ展」というタイトルだった。主催者のツイッターには、こんな文章があった。 『メンヘラ展は、メンヘラ当事者有志による表現主義的アート展示会です。私たちは、アートを通して健康な文化社会と適合するという希望を持って活動しています。主催者:あおいうに(@aoi_uni)』 会場に来たら、最初に似顔絵をしている作家がいた。描かれる人と、描く人が入り口をはさんで座っている。中には、妙な自転…
「大人として最低限度のマナー」。2012.9.22~10.3。新宿眼科画廊 スペースO。 2012年10月1日。 ギャラリーのはしご。中野ブローウエイから、新中野駅まで意外と遠く、それで少し疲労したが、地下鉄に乗ったら、新宿3丁目はけっこう近かった。もう3度目くらいのこの画廊。 入り口付近での出展者とその知り合いの会話。これから、どうなるか分からないが、でも、どうすればいいのか、という若い人間だけが似合う話をしていた。 奥が、「大人として最低限度のマナー」。ブルーシートで入り口がふさがれ、テープもはってあって、でも、中では展覧会がやっていた。赤いペンキとか、人毛らしきものがちらかっていたり、少…
お風呂に入れるネットカフェがある。 しかもこの日午後から用事がある新宿に。 シャワーなら当たり前のように付いているがお風呂があると言うのは自分の中では珍しい。 となれば入りたくなってしまい、午前中から前乗りしてしまうのが本能というものだ。 そして訪れたのは新宿歌舞伎町のグランカスタマカフェ歌舞伎町店。 正確な扱いとしては「銭湯」に括られないだろうが、「銭の対価に湯をいただく」という事で同意とさせていただく。 お風呂のみ90分コース610円もあったが、個室を使えて入浴もできるモーニングプランは2時間で600円。 受付時間内だったので迷わず後者で受付。 部屋に荷物を置き、一息ついてから浴場のある地…
公演について 「……真っ白だ。」椿山キリコは生き詰まっていた。"新進気鋭の女流画家"……と持て囃された日も今は昔。自称パトロンである風俗嬢のミカちゃんは、六畳一間に彼女を匿いながら、絵の完成を待ち侘びている。初夏の風吹く或る午後のこと。勅使河原と名乗る奇妙な女と、カラスと呼ばれる不気味な男がキリコの絵に目をつけた「紙切れを萬札に変える魔法を教えてあげるわ。」 芸術とは血であり、闘いである。 画家は燃やす、描いては燃やす。燃やし燃やし燃やし尽くした灰の中から、鮮やかに咲くくれなゐの!恋のコリーダ 愛のアンセム のばらのばらのばらむきだしでひたむきな女たちが織りなす、劇的美醜絶愛神話!ヅカ★ガール…
公演について in企画、1年ぶりの新作は、映像と音楽と身体が響きあう、とっておきの一人芝居!* * * * * * * * * * * *今夜、あなたの夢に、わたしが出ますように。* * * * * * * * * * * *――――映像と、演劇は、仲良くなれない。時間を考えたときに、絶対的に「いま」にある演劇と、宿命的に「いま」以外を映し出す映像。けして交わることのない、両者の並存、そこから生まれる違和感。ひとつの身体を通して、映像と演劇が戦いあい、音楽がすべてを包み込みます。稀代の実験を、どうぞ目撃してください。 公演概要 ◇劇場 新宿眼科画廊 ◇出演 上埜すみれ ◇映像出演 金谷優里、亀…
推しである沈ゆうこさんが始終ステージにいた。この満足感は私にとっては相当なものだが、それとは違い、それぞれのストーリーを重ね合わせるように、自由に話をつなげて行く役割を果たしているのがとてもよかった。最初の観劇の注意からシームレスに本編に入って行く感じは話の練り方の巧みさだと思った。そういう入り(あと、終わり)も含めて漫画でいうコマ割りやストーリーを構成する立場としての語り手を沈ゆうこさんが演じていた。 そう、3月17日に沈ゆうこさんが所属する、日本のラジオの演劇「蛇ヲ産ム」を新宿眼科画廊に見に行ったのだ。 「蛇ヲ産ム」は町の因習に基づく色々な出来事を断片的な現象として描き、それらが徐々に重な…
前回の東京旅行はこちら。最後の三行を読むだけで今回の予習になります。 いやなんか、他愛もない会話中に返信が遅いのは別にいいんですけど、予定合わせてるときに返信が遅いのは本当に最悪だと思うんですよね。この日と次の日どっちで遊ぶかの話をこの日当日にしてて、その上で数時間既読も無いのはもうシンプルにブロックです。 この日は(この日っていうのはさっき出てきたこの日のことじゃなくて東京に行く前日を指してるんですけどわかりにくいですよね笑Twitterで画像にALT付けるときもそうなんですけどどれくらい細かく描写するべきかいまいちよくわからなくて、いや別に正解とか無いしこっちの裁量でやりくりするもんだとは…
日記を滅茶苦茶サボっている。書くのが面倒くさいけど書かないことでアウトプットしていないわだかまりがあることも事実なので年数回くらいは書こうと思う。 年末年始 天津飯 仕事 家電 ライブレポ 美術館 年末年始 仕事納めの翌日から友人宅で合宿。Bluetoothスピーカーを各々が奪い合いながらメタルだのプログレだのを流し続けた。ジャックダニエルの数十年物と新品を飲み比べるというレクリエーションをやったのだが、普通に新品のほうがおいしくて驚いた。ナッツのような香ばしさがある。保存状態とかもあるんだろうが。ひょんなことで手に入れた「万象学入門」なる占い系の書籍をせっかくなので勉強して、合宿参加者にやら…
展覧会『タニグチカナコ「取るに足りない」』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースS〕にて、2024年2月2日~7日。 絡まり、重なる手指などをモティーフに和紙に描かれた絵画で構成される、タニグチカナコの個展。 《eye》(910mm×910mm)は、上側3分の1が貫入のような罅の線が入る和紙、下3分の2をベージュの無地の和紙の画面に、14の手(一部は手首や腕までも含む)がランドルト環にも比せられる弧状("C"を左右反転させた形)に連なったものと、手の弧が欠けた辺りに中心から放射状に拡がる神経細胞のようなイメージが添えられている。個々の手は太めの黒い線で輪郭がはっきりと表わされ、その内部は白で…
※2回以上入った現場のみ()内に回数表記。◆1月◆▼『デニ怖no寄席』@よしもと有楽町シアター▼『宝飾時計』@東京芸術劇場プレイハウス(3)▼『かが屋の新春ネタ初め一週間興行「卯」』@下北沢駅前劇場▼ずっと真夜中でいいのに『ROAD GAME『テクノプア』~叢雲のつるぎ』@代々木第一体育館(2)▼スクールゾーン単独イベント『新ネタゾーン』@ヨシモト∞ホール▼『かが屋の新春ネタ初め一週間興行「卯」』ライブビューイング@草月ホール ◆2月◆▼パスピエ『PSPE TOUR 2023 ugokubaku』@渋谷O-EAST▼ミュージカル『ダブル・トラブル』Team F @新国立劇場 小劇場▼PARCO…
松屋で夜食を済ませ(プリキュアコラボをやっていたのに失念していて頼みそこねた!)、HQハウスへ。駅に着いた時点でSさんを呼び、さらにはQさんがOくんも呼んで、10年代の東京ライヴシーンにおけるバンド名をひたすら挙げあうという遊びをした。かつて聴いていた、そしていまも聴いている音楽のなつかしいひびきが、夜の深まりとともにわれわれの呼び交わすコードの波長を増大させていった。あるときQさんがヨギーのなにかの曲を流した際、Sさんがべつのバンドの曲だ!と発声し、つづいてわたしもピロウズのスマイルですよ!と言い、かけたQさんはルー・リードだ!とそれらの曲のイントロを連続して再生する流れがあって、その相似と…
展覧会『井上光太郎・植田陽貴・森田晶子「眩しい影」』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースM〕にて、2023年11月17日~29日。 井上光太郎(4点)、植田陽貴(7点)、森田晶子(6点)の絵画(全17点)を紹介する企画。 井上光太郎《夢を見ているのは誰か》(1455mm×1120mm)は、森を抜ける道の入口に立つ男の姿を描く作品。青いジャケットにデニムのパンツの中年男は、常緑樹と枯れ草とに囲まれ、足元には僅かに雪が溶け残る。道のすぐ先には曇り空を背にした小屋が立つ。これとほぼ同じ情景が、上下に等分された下側にも描かれているのが作品の特徴である。男の表情や小屋の灯りなどに違いがある。そして、…
「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」 麻布台ヒルズギャラリー 「陶芸の進行形」 菊池寛実記念智美術館 森本将平「無題のエントランス Entrance (I wait, I wait, I wait, I wait)」 Cale 井上光太郎、植田陽貴、森田晶子「眩しい影」 新宿眼科画廊 顧夢「Wind through the eye of a needle, no smaller than a mountain」 Alt_Medium
展覧会『榮村莉玖「CONNECTION」』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースE〕にて、2023年11月17日~22日。 屋内を多視点の組み合わせで描いたと思しき絵画3点(各1455mm×970mm)で構成される、榮村莉玖の個展。二畳間ほどの空間の3つの壁面に1点ずつ作品が飾られている。 《2023.10.27》は、台所の景観。右下にはショッキングピンクの流しがあり、俎板の上には輪切りにされたサツマイモと格子の布巾が置かれている。流しに対する斜め上からの視角とは異なり、右上には見上げるように収納棚やキッチンペーパーのロールが描かれる。画面中央上側には、タイルの壁面の上の俎板とカットされたサ…
[芝居]No.33(2023)ロデオ★座★ヘヴン13th act+plus「日本演劇総理大臣賞・余話」 @新宿眼科画廊 演劇 | ロデオ座ヘヴン (rodeotheheaven.wixsite.com) 鈴木朝代さんを観に行きました ①中国戦線泥沼化の中、学生時代の友達(強敵?)に呼び出された、新米貴社(朝代ちゃん)。友は女優、宝塚を追うような歌劇団。の5番目の女優。友の話を聞く記者。 女同士の腹の探り合い&信頼&敵対・・・・ 30分ほどの演目でしたが、純粋な会話劇(あれもあるよ)は、充実の30分 ②久しぶりに会う男二人。師匠と弟子?劇作家。戦時中で、かなり大変。 男同士のプライドと心がぶつか…
展覧会『新宅和音個展「出奔する少女」』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースM〕にて、2023年8月25日~9月6日。 少女をモティーフとした絵画で構成される、新宅和音の個展。 メインヴィジュアルに採用されている《ビニールハウス》は、天井に穴が開き植物に覆われた、朽ち果てたビニールハウスに佇む少女を描く。少女が身に付ける白いTシャツの胸に描かれた"FiN"は、彼女を守ってきた温室(ビニールハウス)が失われたことを示す。ビニールハウスに通じる閉鎖環境で食事を与えられる少女の顔を描いた《Feeding》がキリストに感謝する聖餐式を下敷きにしたものであるなら、《ビニールハウス》の天井から流れ落ち、…
東京銀座のギャラリーQで植竹雄二郎展「人のかたち」が開かれている(8月12日まで)。植竹は2015年に武蔵野美術大学彫刻学科を修了している。2022年にギャラリーKingyoで、今年新宿眼科画廊で個展を開いている。2021年に岡本太郎現代芸術賞展特別賞を受賞している。 植村はFRPで人物を作っているが、顔の中に入れ子状に顔があったり、連続写真のように顔を並べたり、阿修羅像のように何面もの顔を持った人物像を作っている。 発想が奇抜で面白いと言えるが、多彩な傾向を示しているがどこか方向が定まっていない印象も受けた。発想が豊かなことは十分理解できるので、その方向性を絞ることが今後の課題ではないだろう…
展覧会『みさかほ穂個展「本当のことは言えない」』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースM〕にて、2023年7月7日~12日。 女性の身体をモティーフとしたモノクロームの絵画「本当のことは言えない」シリーズ10点を中心とした、みさかほ穂の個展。 《本当のことは言えない02》(788mm×547mm)は白い紙にペンで、右脚で立ち左脚を軽く上げた女性の身体を下から見上げるように描いた作品。画面右側の上部に臀部が位置し、そこから下に向かって太く力強く表現された右脚が伸びる。また右上の臀部から画面中央を躱す左脚は、その先で足の裏を見せる。臀部から小さな背中を経て左上の隅に頭があり、顔が覗く。白いジェッ…
昨日は見に行きたい展示が色々あったので出かけた さいあくななさんの個展「右手に生き様」 やっぱり熱かった、すごい自分も頑張ろうって気持ちなった🔥 原宿でやってた、さめほしさんの展示 伴野真介さんの個展 伴野さんの描く線が良くて最近はちょっと意識してたりする 個展のタイトルは座右の銘でもある「一期一会」 人との出会い、たくさんの中から仲良くなる人は限られてくるけど、ひとつひとつを大事にしたいというお話を聞かせてもらった、この絵にもそれが込められている 暗闇の中でライトをつけて見るコーナーもあって面白かった この前のデザフェスでもらった赤いワンピースを着てたので記念に写真で残しておく、次のライブペ…
東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisで大西由莉展が開かれている(5月20日まで)。大西は1983年愛知県出身、2008年武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻コースを修了している。2011年に新宿眼科画廊で初個展、以来ギャルリー東京ユマニテbisなどで個展を繰り返している。 作家のコメントより、 (……)近年の制作では、既存の布を解体し支持体から再構成した作品と、支持体から制作した作品を制作する。支持体も含めた幾つものレイヤーを複雑に絡ませながら、新たな構造と視覚性を提案する。 「サルスベリの木を見ながら」 正面の大きな作品が素晴らしい。粗いキャンバスを使いバックの枠木が透けて見えて…