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新必殺仕舞人

(テレビ)
しんひっさつしまいにん

新必殺仕事人 → 新必殺仕舞人 → 必殺仕事人III

人気時代劇「必殺シリーズ」第18弾。第16弾『必殺仕舞人』の続編である。

1982年(昭和57年)7月2日より9月24日まで全13回にわたって放送された。

前作の落ち着いた雰囲気とは打って変わって、本作は明るくファッショナブルなイメージを強調している。手踊り演目の演出や、京山たちの衣装の色など、前作の暗めなイメージとは違って明るさを全面に出しており、差別化を図ることに成功している。

殺し技も変更されており、前作『新必殺仕事人』に影響を受け、刺殺、絞殺、剣という役割に変更されている。

本作の特徴として、本然寺と京山の間を繋ぐための人物・権太の存在が挙げられる。鎌倉・本然寺から勧進興行の認可状と、殺しの相手を書き込んだ紙縒りを運ぶのが役目なのだが、怠け者でいい加減な性格であるため、紙縒りを捨ててしまうなど、ストーリーに一癖を加える存在として登場している。

ナレーション、あらすじ、スタッフ、キャスト、各話タイトル

ナレーション

今の世の中、男は女に負けそうです

しかし、昔、女は弱かった

破れ、傷つき、泣いていた

そんな時代の出来事です

女の涙に映った怨みを晴らして歩く

仕舞人一座の物語

それでは開幕の拍子木を鳴らしましょう

お命御用心

(作:山内久司/語り:高橋悦史)

内容

前作『必殺仕舞人』の最終回において、将軍正室の従姉妹を仕置きした京山(京マチ子)ら仕舞人チームは、それを機に一座を解散。直次郎(本田博太郎)、晋松(高橋悦史)とも別れ、京山とおはな(西崎みどり)はこれまで仕置きした人々の供養をするため、尼になることを決意し旅立つのだった。

旅立ってから一年の月日が流れた。巡礼の途中、か弱い女達が泣かされている場面に何度も遭遇するも、自分達は尼になるための修行の身。手出しをせず、じっと耐えるのみであった。

いよいよ尼になろうという日、鎌倉・本然寺に大勢の娘たちが駆け込んできた。その女たちとは、何と『仕舞人』で京山と共に一座で踊っていた娘たちだったのだ。直次郎の姿もある。身の振り方を考えてあげたのにどうして……話を聞くと、江戸では興行が打てず、藤沢宿で興行を行う予定だったのが、その興行師が逃亡。娘たちを草津のヤクザに二十五両で売り渡してしまったというのだ。女郎にされると思った娘たちは直次郎と共に京山を頼り、本然寺へ駆け込んできたのだという。

駆け込み寺は女たちを救う場所ではあるが、借金から逃れた人間を匿うことはできない。京山は娘たちを買ったヤクザに掛け合おうと直次郎と一緒に草津へ向かうのだが、その途中で晋松に再会。娘を買ったヤクザが女親分だと知る。

威勢の良い女親分・お寅(三崎千恵子)と会った京山は、お寅が娘たちを女郎にするためではなく、湯揉みをさせるために買ったことを知る。湯揉みは本来男の仕事だが、客寄せのために女にさせるつもりらしい。客寄せの役目を果たせばそれでいい、というお寅に、京山は俗世へと戻る決意をする。

二十五両の元を取るため民謡手踊り・坂東京山一座を再結成し、上州・草津へと向かう一行。この興行は、お寅にとっても大勝負なのだ。その背景には、お寅と対立する丸屋仁兵衛(牧冬吉)の悪行があった。仁兵衛は江戸からの流れ者だが、十手を預かりやりたい放題。湯治場である草津には女郎を置くことが許されないのだが、按摩女と称して隠し女郎を置き、悪どい稼ぎをしていたのだ。隠し女郎たちは稼ぎを強要されむごい仕打ちを受けている。この興行で仁兵衛の商売を潰し、女たちを救いたいというお寅の真剣な眼差しに、京山は全面的な協力を決意する。

翌日、芝居小屋を建てている最中に仁兵衛一家がやってきた。娘たちの手踊りは草津の風紀を乱す、と難癖を付けての妨害だ。小屋を取り壊そうとする仁兵衛一家だったが、権太(花紀京)から送られてきた寺社奉行の認可状により手も足も出ない仁兵衛。

民謡手踊りは成功し、連日大入り。面白くないのは仁兵衛だ。客は民謡手踊りに流れ、按摩女は客を取れず稼ぐことができない。宿屋衆も、勧進興行であることを盾にして言うことを聞かない。癇癪を起こした仁兵衛は小屋を襲いお寅を殺害。付け火をし、出火の罪で勧進興行を中止させ、京山たちを草津から追い出すのだった。

自らも百叩きの刑を受けた京山は、お寅の恨みと自らの怒りをきっかけに再び修羅の道へ戻る決意をする。本然寺からの紙縒りに書かれていた仕置きの相手、仁兵衛を討つため、直次郎と晋松、おはなと共に、再び殺しの道を歩むこととなる……

スタッフ

キャスト

各話タイトル(全13話)

話数 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト
1 草津湯煙血の煙 吉田剛 前田陽一 三崎千恵子 牧冬吉
2 大黒舞は殺しの舞 吉田剛 前田陽一 草川祐馬
3 三界節娘恋し父恋し 石森史郎 井上梅次 辻萬長 田中綾
4 八木節は悲しい女の恨み節 南谷ヒロミ 井上梅次 本阿弥周子
5 会津磐梯山涙の嫁入り 篠崎好 水川淳三 河原崎次郎 高橋惠子
6 南部よしゃれは鬼の道 松原佳成 水川淳三 山本昌平
7 貝殻節は子捨て唄 吉田剛 津島勝 佐藤万理 白石奈緒美
8 その手は桑名の焼蛤 篠崎好 津島勝 織本順吉
9 金毘羅舟々恨みの波越え 南谷ヒロミ 井上梅次 谷口香
10 喧嘩も楽しい河内音頭 吉田剛 井上梅次 藤岡重慶 正司花江
11 化け猫騒ぎはのんのこ節 吉田剛 田中徳三 外山高士
12 けだもの狩りにはしげさ節 石森史郎 田中徳三 高峰圭二 上野山功一
13 別れ囃子は阿波踊り 加田藤穂 松野宏軌 浜田晃 中村孝雄
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