6月26日午後の撮影。 田舎出身の人間が「郷土写真」を好むとは限らない。 僕は田舎出身の人間だけど、写真を使った田舎ドキュメンタリーは一般的には理解されやすいだろうが、それが素晴らしいかどうかは別だと思っている。 基本、「写真を撮る人」というのはエゴイストだから、自分の望む写真を撮るために相手を利用するという部分は絶対に否定できない。 それは「田舎」という場所を相手にしても同じで、その時・そこに新鮮な感動を得たわけでもなく、ただ世間一般の「田舎」のイメージに沿った風景をそれらしく撮ったところで何の価値があるのだろう。 表現扱いの写真集なんかでも今は決まったパターンが出来上がっていて、特定の土地…