長いあいだ児童養護施設で、子どもたちと日々を過ごした鳥海昭子の歌をもう一首。 集い来てよく笑いたる子らなりき ニチニチソウが咲けば想えり (鳥海昭子『誕生日の花と短歌365日』)ニチニチソウは夏の暑さにも負けずに、秋まで健気に咲き続けます。赤や白、桃色などの鮮やかな花の色なので、この歌のように子どもたちの笑顔を真っ直ぐに想像させる花です。次々に新しい花を咲かせるのは、日々表情を変えながら集まってくる子どもたちのようです。もともとは熱帯の多年草ですが、寒さに弱いため、日本では一年草として育てられることが多いといいます。その花の明るさを見ていると、子どもたちが安心して集い、笑い合える場所のぬくもり…