先日、栄の愛知県美術館で開催中の日展名古屋展に出掛けて、立派な作品の数々を拝見した。日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書、篆刻など、じっくり鑑賞させて頂くには膨大な点数で、工芸美術の会場を中心に拝見した。チケットをお送り下さった阪口浩史先生のお作、紅紫の器「光」は緩やかな楕円に成形された大鉢に、白から淡い桃色と深い紅から紫に移り変わっていく釉調が美しく現れていた。春の暖かな日差しを受けた桜やシデコブシの花が開き始めるような、良い兆しを感じられた。どのお作からも伝わってくる「気」に頭の中がいっぱいになり、良い刺激を受けた。あれもこれも急いでバタバタしている日常とは別世界で、拝見できて良かった。写真は…