とても面白い構成の本。 まず、何といっても、序章が長い。 全221ページ中、なんと60ページがプロローグ。 多くの本で、序章には、たいてい、本が出版されるにいたったいきさつとか 本に対する著者の思いとか、本題に入る前の軽いあいさつ的なモノだと思う。 けれど、本著は、養老氏と藻谷氏の対談本でありながら いきなり、養老先生の教育論から始まる。それも、中身ずっしり。 対談本でありながら、いきなり養老先生の独壇場で始まるのには ちゃんとわけがあって、理由は、最後のあとがきで明かされることになる。 うーん、なるほど。 長いプロローグを経て始まる 対談もとても面白い。 ふたりの話は、現代という時代の確認か…