私がこのブログを始めるにあたって、 どうしても書きたかった方の事を書きます。その方は、私が傾聴ボランティアで伺う施設に、お住まいでした。 かなり認知症がすすんでいましたが、 とても大人しく、職員さんの手を煩わせることもなく、 窓際でいつも静かに車椅子に座っていらっしゃいました。毎回こんなお話をしてくださいました。「Oさん、こんにちは。初めまして。〇〇といいます。 今お話を聴かせて頂いてよろしいでしょうか?」「いいですよ。君はどこから来たの?」「ここから近い所に住んでいるんですよ」「そう。僕はね芦屋から来たの」「そうなんですね。ご出身はどちらですか?」「戦後、沖縄から丁稚奉公で芦屋に来て、 芦屋…