徳富蘇峰記念館 徳富蘇峰が故郷熊本を離れて上京したのは明治19(1886)年。 上京からわずか2か月後に平民主義を唱える雑誌『国民之友』が創刊されます。 第1号は菊版版42ページ立てで、記録によれば7500部印刷してたちまち売り切れたそうです。 第10号で1万部、第20号で1万3500部に達しました。 当時、月刊誌としては破格の数字です。 『国民乃友』の成功は、明治20年代の雑誌創刊ブームの幕開けを告げることとなります。 志賀重昴(しがしげたか)、三宅雪嶺たち政教社の『日本人』も翌明治21(1888)年4月3日に創刊されました。 明治22(1889)年には『日本』を創刊し、西洋文化の無批判な模…