逗子市にある徳富蘇峰記念碑 徳富蘇峰は明治維新後20年の現状を厳しく批判しました。 日本の将来について明快に提起したのです。 これからの日本は、武力社会ではなく生産社会に、貴族社会を平民社会にあらためなければならないと。 明治維新の改革はまだ甘い。 天下国家という政治的価値の優先から人民の生活と権利の擁護、そしてそれまでの上等社会中心の欧米主義を社会の下層に移そうとする移行をすべきであると。 徳富蘇峰は『家庭雑誌』を創刊し、「田舎紳士」を担い手とする農村からの資本主義構想「平民主義」を支える、自由・平等の独立した家庭をえがきだします。 それは体制イデオロギーとしての「家」とは明らかに違うもので…