『なぜローカル経済から日本は甦るのか』(PHP新書,2014)の冨山和彦氏の新作『ホワイトカラー消滅』(NHK出版新書,2024.10.10)を読みました。前者は「グローバル化」の重要性ばかりが強調されていた時代に、雇用の圧倒的多数はローカルにあることを唱え実践したものですが、地域の「エッセンシャルワーカー」の重要性に改めて気づいた新型コロナ渦を経て、新作では、AI化DX化などによりホワイトカラーは「消滅」すること、その受け皿としてローカルな雇用が「アドバンスト化」して経営力と実践力をもつビジョンを語っています。日本の人口が8000万人ほどになったときの国土・地域・都市のめざす姿も語られ、ふと…