歴史小説

こんばんは！ 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 これまで読んだ 平安時代初期の歴史小説を 一覧にしてみました。 なお、 平安時代初期は 平安京遷都（７９４）から 藤原氏の摂関政治が成熟する前の 朱雀朝（９４６）までとしています。 今後も随時更新予定ですので、 ご参考いただけたら嬉しいです。 ●歴史小説一覧● 平安時代初期 下表は横にスクロールします。 代・天皇 作者 作品名 主な登場人物 テーマ 50 桓武 森谷明子 葛野盛衰記 平家など 平安京遷都、平家盛衰 高橋克彦 火怨 北の耀星アテルイ 阿弖流為 蝦夷 服部真澄 最勝王 空海 密教 51 平城 52 …

こんばんは！ 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 服部真澄著、 『最勝王』 （さいしょうおう）読了。 ※平安時代初期の小説一覧はこちら。 歴史に興味を持つようになってから、 忘れっぽい頭に なるべく印象を残せるように 歴史小説を読んでいます。 しかし、 その中にどうしても挫折してしまう テーマがありました。 「仏教」です。 これまで仏教を題材とした作品を いくつか読んでいるのですが、 用語が難しくて一行ごとに いちいち調べないと読み進められなかったり、 ストーリーが奇想天外過ぎて ついて行けなかったり、 挫折を繰り返していました。 『最勝王』は 「仏教」がテー…

文化の日ですね！ まぁ、祝日とか、秋の夜長とか関係なく、いつでもどこでも、良質な読書を推奨します！ 各作家1作品として、海外が舞台の歴史小説（海外作家に限定していない）の、お気に入り作品をあげています。 歴史モノって、とにかく色々な分野で大好きです。歴史に忠実であろうとする小説と、荒唐無稽でも小説として面白くしているものでも、どちらも好きです。 いくら歴史を舞台にしていても、「小説」である以上、創作部分が重要なわけです。真実を知りたいなら、最新の研究成果を追いかけた方がよいですし。 素直に、歴史ロマンに浸りつつ、楽しめる方に･･･。ではどうぞ。 お気に入り歴史小説 定番のトップ5（何度でも読み…

こんばんは！ 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 夜弦雅也著、 『高望の大刀』 （たかもちのたち）読了。 ※平安時代初期の小説一覧はこちら。 平安時代初期を舞台にした作品を 探していて手に取りました。 桓武天皇のひ孫であり、 平将門の祖父でもある、 桓武平氏の祖・ 平高望（たいらのたかもち）が主人公。 ８８９年（寛平元）に 平姓を賜って臣籍降下し、 上総介（かずさのすけ）として関東に下り、 現地で土着して武家の基盤を築いたと 言われています。 平清盛や坂東八平氏、北条氏にもつながり、 鍵となる存在ですが、 経歴に不明な点も多く 謎に包まれているようです。 謎が…

こんばんは！ 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 馳星周著、 『比ぶ者なき』読了。 ※飛鳥時代の小説一覧はこちら。 飛鳥時代末期～奈良時代初期に 活躍した官僚、 藤原不比等（ふひと）が 主人公の作品です。 大化の改新の立役者、 中臣鎌足の次男で 藤原氏の基礎を作った人物です。 「ふひと」という名前は 元々は「史」という漢字をあてていましたが、 「等しく比（なら）ぶ者なき」という意味の 「不比等」をあてるようになりました。 それだけ類い稀な辣腕ぶりを発揮し、 古代の国造りに大きく貢献したことを 表しています。 その一つに ７２０年に成立した日本書紀があり、 本作…

おはようございます。 読書がライフワークになっている 医療業界のコンサルタント ジーネット株式会社の小野勝広です。 知っているようで 実はそれほど知ってはいない。 こういうことって 意外と多いように感じます。 わかっているようでわかっていない。 こういうことも多いですよね。 知らないこと、わからないこと、 これをカッコつけて 変に知ったかぶったり わかったフリをするのは あんまりいいことではないと考えます。 知らないものは知らない。 わからないものはわからない。 ここを出発点にして 学べばいいだけの話しなんです。 でも大人になると 妙に知ったかぶったり わかったフリをして ドツボにハマったり …

こんばんは！ 都内在住アラフィフ主婦のnicoです。 ひとり時間を楽しんでいます。 森谷明子著、 『葛野盛衰記』読了。 ※平安時代初期の小説一覧はこちら。 平安時代初期の 歴史に触れたくて見つけたのが 本書でした。 二部構成になっていて、 一部は葛野川（桂川）、 二部は六波羅と タイトルがつけらており、 平安京を舞台に 人々の盛衰が表現されています。 陰で策略を巡らして 後ろで糸を引く存在があり、 最初は話の筋が見えにくかったのですが、 一部は平家の始まり（平安時代初期）、 二部は平家の終わり（平安時代後期）が 描かれています。 物語は平忠盛が桂川を渡って 都に向かう場面から始まり、 先祖が生…

どんな本 疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ。読書人の永遠の悩みに気鋭の文芸評論家が挑む！ 感想 今売れっ子作者によるベストセラー本。売れているのが納得の内容。「読書は常に、階級の差異を確認し、そして優越を示すための道具になりやすい。」読書に対する様々な視点・発見を与えてくれる。終盤の新自由主義に関する論説は特に必見。私たちは社会につくらている、だからこそ社会そのものを変えないといけないのだと強く共感。文芸評論のみならず社会科学にも非常に長けている本著。2024年、私的ベスト3にあげたい一冊。 表紙 要約・メモ （まえがき） 本が読めなかったから会社をやめた。 本を読む余裕のない社会っておか…

『空海の風景』弘法大師の生誕 善通寺 真言密教の開祖その生涯 『空海の風景』は、司馬遼太郎の歴史小説。平安時代初期に密教を独自に体系化し、真言宗の開祖となった空海を扱った作品である。 幼少時、修行をしたという五岳・我拝師山(捨身ヶ嶽)が遠望できる 『俳諧の風景』剣持雅澄の昭和56年刊小著 宗鑑の一代記中編小説 。書斎のここ二階ベランダから善通寺五岳・七宝山・興昌寺山が望見できる。

聖ゲルトラウデ作者:立川 洋三作品社Amazon 聖ゲルトラウデ：時代を生き抜く人々の姿に想いを馳せて 本書「聖ゲルトラウデ」は、政治的混乱と社会の崩壊によって苦悩する人々の群像劇です。単なる歴史小説の枠を超え、時代が人々に与える影響、そして人々がその中でいかにして生き、何を信じ、何を失っていくのかを、鮮やかに、そして深く描き出していると感じました。それぞれの物語が、時代という荒波に揉まれる小舟のように、時に激しく揺れ動き、時に静かに漂いながらも、決して希望を捨てずに進む姿が印象的でした。 時代の荒波と、それでも生き続ける人々 物語は、政治的な分断が社会を深く傷つけ、その崩壊によって人々が混沌…

こんにちは！ DITinoueです！ さて、今週のお題「読んでよかった・書いてよかった2024」ということでね、やっていきたいと思います。 僕は読書家を自負していて、年間100冊は余裕で読んでいる、という感じで。 読書手帳を付けたりしてね。 また、わりと、色んなジャンルを読んでいるつもりなので、いくらかの部門で、「今年のベスト本」を紹介していこうかと思います。 それではどうぞ。 ちなみに、今年の今週のお題で、「好きな小説」が出ていた時があったので、こちらの記事も載せておきます。 ditinoue.hateblo.jp スポーツ部門 科学部門 エッセイ部門 エンタメ小説部門 恋愛小説部門 ホラー…

「カクヨム甲子園2024」の最終選考結果を発表しました。 大賞：2作品 読売新聞社賞：2作品 キングジム賞：2作品 浅原ナオト特別賞：1作品（※ロング部門のみ） 奨励賞：10作品 合わせて17作品が入賞となりました。 また、本記事の末尾に、浅原ナオト特別賞選考委員によるロング部門最終選考作品の選評を記載しております。ぜひご一読ください。 kakuyomu.jp 今回はロング部門、ショート部門の両部門を合わせて、過去最多の2,179作品が投稿されました。 多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに読者としてご参加頂いた皆様に、改めて深く御礼申し上げます。 カクヨム甲子園2024参加者限定！小説執…

そして、既に過去ログで扱っていたのでした。 村井弦斎「渡宋の船」（１９００）（『槍一筋』収録） - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ 源頼朝の次男であり、鎌倉幕府の第三代将軍、源実朝（みなもとの さねとも）。しかし幕府の実権は北条氏に握られており、嫌気がさした実朝は宋国に渡る船を造らせたのですが、設計ミス（手抜き工事？）により進水しませんでした。そして実朝は兄頼家の子公暁の逆恨みで、暗殺されてしまうことになるのでした。 といった史実に、和田氏の血を引く女武者の活躍などの虚構をとりまぜた歴史小説。 デジコレで検索すると、初出は『報知叢話 ３』（１８９１（明治２４）年）。実朝の悲劇を扱った…

司馬遼太郎の歴史小説は割と好きで、一部ですが読んだことがあります。 その中でもやっぱり『燃えよ剣』——新撰組は歴史的にもロマンがありますよね〜！ ちなみに新撰組は元々逆賊として扱われがちだったようですが、この『燃えよ剣』原作小説を含むいくつかの作品の力によって、今日に至るまでの人気が決定づけられたそう。 そんな新撰組の鬼の副長、土方歳三。 歴史上の偉人として人気も高い彼を主役に置いた『燃えよ剣』は、実写映画としては1966年に公開されたものが最初にあり、そして2021年に岡田准一主演作が公開されました。 今回は2021年版をレビューしていきます！ youtu.be filmarks.com

こんにちは。 津田哲です。本日紹介する格言はこちら！ 『Education never ends.』 (教育には決して終わりがない。) アーサー・コナン・ドイル アーサー・コナン・ドイル イギリスの作家。 推理小説・SF小説・歴史小説など、数々の著書を残しました。 中でも有名なのが、 『シャーロック・ホームズ』 ですかね。 他には、チャレンジャー教授が登場するSF作品のシリーズも有名です。 気づき、学び 何歳になっても学び続けることは大切です。 小・中（・高・大）は『教育』として誰もが認識し、学んでいきますが、 社会人になってからパッタリと学びを止めてしまう人も多くいます。 人生100年時代と…

中国ドラマの賞は各プラットフォーム毎に行わることが多いけれど、どの場合でも撮影・編集など「技術部門」に対する賞はない。一度に大人数を舞台に上げて「この人達にも感謝しましょう」みたいな感じで大雑把だ。 …技術部門がきちんと評価されないのはちょっと切ない。なので、勝手に賞をあげることにしてみた(笑)。 表彰部門 アカデミー賞の場合、技術部門の賞は下記の通り。今回は基本これに準拠で選んでみよう。 脚本／脚色／撮影／編集／美術／メイク・スタイリング／衣装デザイン／録音／音響編集／視覚効果／オリジナル作曲賞／オリジナル歌曲賞 対象作品 基本全部観ていないと選べない。今年放送・配信された作品で、最後まで視…

みなさん、こんにちは。 今週のお題は、読んでよかった・書いてよかった2024です。 今年読んでよかった本は？ 今年は色々な本を読みましたが、特に印象に残っているのは「宇宙兄弟」です。 宇宙兄弟は、漫画ですが、兄弟の絆や夢を追いかける姿を描いた作品です。宇宙飛行士を目指す兄弟の物語で、困難に立ち向かう彼らの姿や、兄弟間の深い愛情に何度も感動しました。特に、兄であるムッタの不器用ながらも努力を続ける姿には、勇気をもらいました。 また、それぞれのキャラクターが抱える葛藤や成長も丁寧に描かれていて、読み終わった後には爽やかな気持ちになれます。読む前は少年漫画はあまり得意ではなかったのですが、この本を読…

氷上の蠟燭作者:安達 信幻冬舎Amazon 氷上の蝋燭：消えぬ炎、継がれる記憶 『氷上の蝋燭』は、富山大空襲という、あまりにも残酷で忘れ去られがちな歴史的悲劇を、生き抜いた語り部・一之瀬文子さんの視点を通して描いた、深く心に響く物語です。８０年という歳月が流れ、記憶は薄れ、体験者は少なくなっていく中、この本は、私たちに忘れかけていた過去の傷跡を鮮やかに、そして痛切に思い起こさせてくれます。単なる歴史の記述ではなく、一人の女性の揺るぎない意志と、深い愛、そして、未来への希望が繊細に織り込まれた、感動的な物語なのです。 忘れられた悲劇、そして語り部の使命 本書は、富山大空襲で被災した一之瀬文子さん…