『村上海賊の娘』を読み終わった。物語のあらすじに軽く触れると、織田信長が天下統一を目指して、立地条件から西日本制圧に絶好の拠点と見たのが大阪本願寺だった。寺地ともども大阪本願寺を信長へ引き渡せと命が下る。大阪本願寺の門主は代々受け継がれた寺地を失うことはどうしても飲めなかった。信長との和睦の道を失った大阪本願寺は、領地から外への陸路を信長勢によって次々に包囲されていく。大阪本願寺の領地内には女、子供含めて門徒約5万人がいた。その中には全国に散った門徒たちが大阪本願寺の危機と知り、命をなげうって駆け付けたものたちもいた。門徒5万人のうち、戦働きができるのは1万5千人程度、それも普段農作業の側ら、…