瀬戸内国際芸術祭(瀬戸芸)の開幕に『滴一滴(250418)』は思う▼「海の復権」を掲げ、海や島の営みをアートの視点で再発見する試みは、回を重ねるごとに国内外で高い評価を得てきた▼一方で「陸」は、岡山県側の会場の一つ、玉野市の宇野港エリアは瀬戸大橋開通で本四を結ぶ大動脈の役割を失い、その再生が長年の課題だった。瀬戸芸には2013年から正式参加するものの、観光客の多くは香川県の直島や豊島に直行し玉野市民からは「単なる通過点」と嘆きが聞こえていた▼常設の人気作品「宇野のチヌ」をはじめ、アートの港のイメージが徐々に広がり、若い世代を中心に港を生かす催しも増えた▼宇野のチヌはお色直しの修繕を終えた。希望…