ウリ科カボチャ属に属する植物のうち食用とされるものの総称。南北アメリカ大陸が原産地で、日本では特に北海道で多く生産されている。
通常、完全に熟した状態で食する。ビタミンAや食物繊維が豊富である。
日本では主に夏から秋にかけて収穫されるが、デンプンを糖に変える酵素を多く含んでいることから、収穫直後よりも収穫されて約1ヶ月頃が糖化のピークで食べ頃となる。冬至にカボチャを食べるという風習が日本にあるのはこのためである。
皮は硬いが、長く煮ることで柔らかくなり食べることができる。
カボチャには様々な品種があるが、大きくは日本カボチャと西洋カボチャに分けられる。いわゆる日本カボチャと呼ばれる品種は、黒皮、菊座、鹿ケ谷、ちりめんを指す。
日本カボチャの特徴は、独特なねっとり感と甘みが少ない点があげられる。そのため、和食に適した食材となっている。
一方で、西洋カボチャはえびす、黒皮栗、青皮栗、赤皮栗、雪化粧などを指し、糖分が多くて甘いので、プリンやパイなどのデザート類にもよく利用されている。
ハロウィーンといえば、オレンジ色のカボチャをくりぬき、刻み目を入れ、内側からろうそくで照らしたものがシンボルとして広く認知されている。
これは、「Jack-o’-Lantern(お化けカボチャ)」と呼ばれ、悪い霊を怖がらせて追い払うため、ハロウィーンの晩、家の戸口の上り段に置くことが慣わしとなっている。
栗、かぼちゃ、おいものお菓子―ほっくり、ふんわり、しっとり…