春が終わりかけたころ、ふと立ち止まって空を見上げると、まるで雪が舞い降りたかのような木が目に入ることがあります。その名も「なんじゃもんじゃの木」。正式名称は「ヒトツバタゴ」。名前も姿もどこか異世界のような、不思議な雰囲気をたたえた木です。 ◉ 「なんじゃもんじゃ」ってどんな木? なんじゃもんじゃの木は、5〜10メートルほどに育つ落葉高木。モクセイ科に属し、4月下旬から5月中旬にかけて、白く細長い花をふわふわと咲かせます。 見頃を迎えたその姿は、木全体が真っ白なレースに包まれたようで、遠目にはまるで雪が積もったようにも。青空に白が映えるその美しさは、まさに一瞬の芸術です。 ◉ 名前の由来は「なん…