明治36(1903)年5月に発行された『家庭雑誌』の第1巻第2号。 それに掲載されている堺利彦の「老人問題」というタイトルの評論?エッセイ?があります。 明治時代にすでに「老人問題」という言葉があったのです。 家庭は夫婦と子供というのが望ましい。もしも老人が同居するなら親というのではなく、「只老人としてこの家の家族となるべきである。」 『家庭生活』第1巻第2号より引用 長男が家を継ぐのが当たり前で、三世代同居が多かったであろう明治時代に、「核家族」を推奨している人がいたのです。 そして、さらに驚くことに、堺利彦はデンマークの「老人問題」を「良い例」として紹介しています。 デンマークでは別に掛金…