寛平御時、后の宮の歌合の歌待てといふにとまらぬものと知りながら しひてぞ惜しき春の別れは 新古今和歌集・巻第二 春歌下 読人知らず全世界的に甚だ厳しい医療状況にあったCOVID-19拡大の時期、各種の学会総会・学術講演会、研究会、夏期講習会が一時延期や中止になったことがある。生け花の花材を通販で購入するてだてを得たのはその頃で現在に至る。<杜若(かきつばた)│花信>の一連の記事は、盛花、投げ入れから茶花風まで、様々な器に異なる生け方を試みた作例である。