近畿地方は6月6日頃から雨天が多くなり梅雨入り宣言も近い。この時分の花である紫陽花には毒性があり、厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」で植物性自然毒に分類されている。<紫陽花(あじさい)のはなし>(2022/5/28)で触れたが、牧野富太郎博士は「白居易の「紫陽花」に詠われた花はアジサイではない」、さらに「アジサイ(あえて紫陽花の表記はなさらない)は房州・豆洲辺に自生せる額アジサイを親とする日本出の花で唐物ではない」と詳解しておられる。紫陽花の表記が不適格で有毒植物であるとも、また庭木、仏花やお見舞いには不向きとも言われるが、路地で雨に濡れ揺れる姿には名状しがたい風情がある。ところで拙宅の…