『明治大正大阪市史編纂日誌(下)』(大阪市史料調査会、令和4年2月)が出たので、上下巻を借りてきた。『大阪市史』の続編『明治大正大阪市史』の編纂事業開始(昭和2年)から事業終了(昭和10年)までの日誌の翻刻である。冒頭いきなり楽友会館が出てきた。 (昭和二年) 四月 三十日(土) 午後二時ヨリ京都帝国大学楽友会館ニ大阪市史編纂会議ヲ開催ス。本庄榮治郎・小島昌太郎・汐見三郎・黒正厳・菅野和太郎・藤田敬三・浅野恵二七氏出席。左記事項ヲ協議決定シタリ。 (略) 『明治大正大阪市史』の編纂会議をなぜ大阪ではなく、京都の楽友会館で開催したのかというと、編纂主任の本庄が京都帝国大学経済学部教授であったほか…