はじめに 五月五日の意味を考える 折口信夫と端午の節句 成男戒 少年から大人への通過儀礼 印地打ち 通過儀礼としての遊び 現代に生きる「かすかな名残」 おわりに 少しずつ知っていきたい世界 【参考にした書籍】 はじめに 五月五日の意味を考える 五月五日は「端午の節句」として、こどもの日として広く知られています。柏餅や菖蒲湯、こいのぼりといった風習は、今では季節の風物詩のように親しまれています。 しかし、少し調べてみると、この日には古くからさまざまな意味や背景があったことが分かってきます。民俗学者・折口信夫(おりくち・しのぶ)の文章を読んで、私なりに感じたことをここに記してみたいと思います。 折…