◆ 菖蒲や粽のことは知らなかった ◆ 「節句は節供が正しい」と柳田國男は言った ◆ 「供える」ことの意味 ◆ 供えてから食べる――記憶の中の節供 ◆ 素人なりに思うこと ◆ いま、もう一度大切にしたい ◆ 参考にした本 季節の行事にふれるたび、子どもの頃の風景がふとよみがえることがあります。今日は端午の節供。 けれど私にとってこの日は、菖蒲や粽よりも、祖母が作ってくれた「ケセン団子」や「アクマキ」の味とともに記憶されています。 民俗学者・柳田國男は、「節句は節供が正しい」と書きました。素人なりにこの言葉にふれてみると、そこには暮らしの中の祈りや感謝のかたちが、静かに息づいているように感じられま…