※4から始まるものは春秋左氏伝について書きます。 春秋の歴史の中で有名な女性といえば夏姫(かき)である。 名前の由来は、夏姓の男性に嫁いだ姫姓の女性という意味である。 なお、呉の夫差の美人妻で有名な西施は春秋末期の人だが、左氏伝には記載はない。 夏姫は近世では小説のモデルになり、妖婦のようなイメージで表現されている。実際、彼女の行動履歴を見ると「妖婦」と言えなくもないが、それは(私は女性なので)男性側の言い分のような気がする。彼女のように男性遍歴が多い人は昔から現世まで多数居て、正直、誰しも身近な女性に似た人が思いつくだろう。だから「妖婦」というのは言い過ぎで、男性に対してルーズと言う方がよほ…