「ベイビー・ブローカー」(2022)を見る。メガホンをとるのは「家族モノ」の名手・是枝裕和監督。2018年のカンヌ国際映画祭で見事に最優秀賞であるパルム・ドールに輝いた「万引き家族」によって世界の頂点へと到達。 2019年にはフランスを舞台にしたフランス映画「真実」を監督。「ベイビー・ブローカー」は韓国映画と、素材はグローバルに広がるものの、家族を描くスタンスは全くブレることがない。 是枝監督は赤ちゃんの取り違えを描いた映画「そして父になる」(2013)を撮っていた頃に、韓国の「赤ちゃんポスト制度」や「養子縁組」といった問題に興味を持ち始めたという。 そして韓国の赤ちゃんポスト(ベイビーボック…