読書ノートの続きです。岩内章太郎さんの本の骨子を勉強するためにまとめていきます。 kyoyamayuko.hatenablog.com 第三章 現象学の原理ーーー普遍認識の条件 135ー195 前回のblogでは、「多様ではあるが、相対的ではない世界」という俊逸な問いを立てたところで終わりました。そのな世界をつくるための方法が「現象学」(133)だと示します。 著者は、「新しい実在論と構築主義の対立を読み解くための手がかりは認識論にある」(135)とし、現代実在論は「それがまさに認識論から離れてしまったがゆえに、深刻な信念対立に帰着」(136)すると指摘する。そして、この「認識論の謎を解明する…