消費税は本当に“みんな平等”なのか? ──逆進性のカラクリと、その向こうにあるもの 「消費税って、誰でも一律で払う税金だから、平等でしょ?」…そう思っていた時期が、私にもありました。 けれど実はこの“平等”には落とし穴がある。その名は「逆進性」。そして、その裏には“都合の良い構造”が見え隠れします。 1. 消費税の“逆進性”ってなに? 「逆進性」とは、所得が少ない人ほど負担の割合が大きくなること。 たとえば── 年収200万円の人が、年間150万円を消費 → 消費税15万円(年収の7.5%) 年収1000万円の人が、年間300万円を消費 → 消費税30万円(年収の3%) 実際には同じ税率(10…