「十三人の刺客」(工藤栄一監督、1963、東映)を見る。2010年公開の同名リメイク作品(三池崇史監督、東宝)は見ているがオリジナルは初見。2010年版で暴君・松平斉韶(なりつぐ)を演じていたのが稲垣吾郎でインパクトがあった。 物語はシンプル。時は弘化元年(1844年)。江戸幕府の注意が届かない暴君を密かに排除するため、老中が武者に暗殺を命じるという作戦の模様が大枠だ。 将軍の弟で明石藩主である暴君・松平斉韶を抹殺するべく、刺客が送られた。13人の暗殺隊は、宿場を出口のない迷路に作りかえ、数に勝る明石藩の武士たちを迎え撃つ。やがて宿場に到着した獲物と刺客たちの壮絶な死闘が始まった…。 「侍の一…