作家、エッセイスト。1963年東京生まれ。1990年に母・有吉佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞を受賞。 著書に『黄色いリボン』『ねむい幸福』『キャベツの新生活』『車掌さんの恋』『月とシャンパン』(以上小説)、『お茶席の冒険』『雛を包む』『世界は単純なものに違いない』(以上エッセイ)などがある。
美しき一日の終わり:有吉玉青著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ 有吉玉青プロフィール 合わせておすすめ ☞読書ポイント 人生を味わい尽くした大人の話。「生涯のすべてを一日に込める」。異母姉弟の出会い、その後の55年間は決して幸せな話ではないが、互いに想い合う気持ちがなんとも美しく切ない。大人の恋愛小説が読みたい方におすすめです。 美しき一日の終わり (講談社文庫) 作者:有吉玉青 講談社 Amazon 感想・あらすじ あー余韻激しい小説とはこのようなものだったなぁと、久々に余韻を引きずりまくっています。全体的な印象は静かでしっとりしたという表現になってしまうんだけど、加えて、人…
シリーズで読み進めている本があるんですけど、続編を図書館で借りようと思ったら貸し出し中だったので、返却されるまで何か読もうと、なんとなく手に取ったのが今回の本、有吉 玉青さんの「南下せよと彼女は言う」です。 「玉青」ってまずなんて読むの? 初めて読む作家さんでお名前も知らなかったのですが、「ありよし たまお」さんだそうです。 パラパラと本をめくってみるとヨーロッパの地図のイラストが入っていたので、旅行に絡めたお話しなのかなー程度に思い、なんとなく表紙が素敵で選びました。 読み始めてわたしが苦手な短編集であることに気が付いたのですが、せっかく借りたので読み進めます。 最初の数編が、浮気や不倫をし…
ソボちゃん: いちばん好きな人のこと:有吉玉青著のレビューです。 感想・あらすじ ソボちゃん、なんて愛おしい響きなんだろう 一枚の写真から感じさせられる豊かな愛情 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 感想・あらすじ ソボちゃん、なんて愛おしい響きなんだろう ソボちゃん: いちばん好きな人のこと 作者:有吉 玉青 平凡社 Amazon 「ソボちゃん いちばん好きな人のこと」タイトル通り、本当に本当に好きだったのだなぁ・・・と感じさせられるエピソードがたくさん登場する。 たくさんありすぎて、この本の中に納まり切れない「愛情」が今にも…
私小説家=正直な人? 日本文藝家協会編『新茶とアカシア』(光村図書出版、2001年)を、拾い読みしました。 本書はおかしなタイトルですが、2001年に発表されたエッセイの中から優れたものを日本文藝家協会が選りすぐったもの。著者は、阿川弘之、金重明、岩橋邦枝、高橋昌男、嵐山光三郎、古山高麗雄、坂上弘、庄野潤三、吉川潮、別役実、司修、高田宏、山崎正和、山本道子、小林恭二、松本健一、清水邦夫、佐伯一麦、大岡信、有吉玉青、又吉栄喜、原田康子、養老孟司、野田秀樹、三浦哲郎、水木しげる、川西政明、大庭みな子、石毛直道、中野孝次、リービ英雄、増田みず子、原研哉、阿部牧郎、古井由吉、なだいなだ、川村湊、林京子…
今年の振り返り マイベスト12 まとめ 今年の振り返り マイベスト12 順位付けをしようかと思いましたが、どーーしても、決められませんでした(笑) (書影、クリックするとAmazonサイトが覗けます) ■今年は山田詠美で始まり、山田詠美で終わる。といった流れでした。どちらの作品も長年のファンにとっては「ご褒美」みたいな作品で、思い切り泣き笑いしました。 私のことだま漂流記 肌馬の系譜 (幻冬舎単行本) ■親子でランクインしたのは、有吉佐和子さんとその娘の有吉玉青さん。玉青さんはしっとり落ち着いた恋愛小説、佐和子さんの方はドタバタとした旅行記で、真逆の作風が面白かったです。 女二人のニューギニア…
11月16日誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 採りて来て君に見せばや島の花 雅舟 【花】ミセバヤ(ベンケイソウ科) 【花言葉】静穏【短歌】まっさらな今日さまのひかり受けミセバヤの花つつましく咲く 母は太陽のことを「今日さま」と呼んでいました。晩秋の陽光をあびた岩肌にはり付くように開いたミセバヤの花を見ると、つつましく生きた母の姿が思い出されます。 【季語】みせばや 【俳句】みせばやのむらさき深く葉も花も 山口 青邨 みせばやを戸口に吊りて美容院 松崎鉄之助 一夜泊つみせばやのはや咲き揃ひ 中川 礼子 【三行詩】君に見せばやと贈りし草花 花を玉と見て「たまのお」 小豆…
はてなの更新が「ひと月にひとつ」状態になっていて、良くないなーと思いつつ、この1ヶ月更新が結構気に入っているし、どこかへ行った記録も1本別立てで書くほどでもないしなーという感じである。アップして読み返して、思い出して追加することもある。 今月はとにかく暑いしとにかく仕事で心身疲弊していたな……「グッタリ」は何度登場していることやら。もはや誤魔化さずに書き留めたくなるほど。 oejerum.bandcamp.com 8月の盤。øjeRum好きなんだけど、お名前読めない…… companysha.com 8月の本。発売時に読んでもう3年ほど経つけれど、今も時折読み返しては言葉の中を散歩するように巡…