有機化合物の新規合成法を研究する学問で,有機化学の一分野である.
有機合成化学のターゲットとなる化合物の例として医薬品分子,生理活性天然物,有機ケイ素化合物,有機金属化合物などが挙げられる.
有機化学では使用する化学反応の特性や,適用する順番など複数の化学反応の組み合わせから成る合成戦略に基づいて目的の化合物が合成される.
有機合成化学で新しい反応や新しい概念に基づいた合成計画を研究することによって,合成が困難な新規化合物の合成を達成したり,あるいは単に合成収率が良いというだけでなく,経済的あるいは環境的にもより効率的な合成計画を編み出すことが目的となる.