2024年8月21日。 この写真歴史博物館の中で展示される写真は、何度か来ただけだが、いつも物質としての強さを感じる。 光と闇がクッキリとしていて、画面もかなり強い。 今回も、写真家の家族を撮った作品で、距離の近さも感じるし、写真はいつも鑑賞者が見る時は、今にしか感じない。 だけど、この展示は、かなり複雑な背景があることを、この展覧会のチラシなどで始めて知った。 1960年代後半から70年代半ば、彼が当時の妻ジェシカと第一子コーエンを撮影した写真の数々は、普遍的な愛や安らぎにとどまらない、撮る側と撮られる側、双方の無邪気な遊び心に満ちあふれています。その一連の作品は、編集者山岸章二によって見い…