日本人は滅私奉公を誠の高い行為と考えますが欧米人にはこの考えはほとんどありません。 最近はあまり聞かれなくなりましたが「滅私奉公」は日本人の好きな言葉です。この言葉のためにどれだけ多くの人が犠牲になったか数えきれません。封建時代にはお家のために切腹、太平洋戦争ではお国のための特攻隊、戦後は会社のためには過労死をも厭わないのが「滅私奉公」です。さすが昨今では過労死の問題などはあまり聞かれなくなりましたが、いわゆるブラック企業なるものが暗躍し、従業員の人権を無視して労働を強いるケースもまだ見られます。 これらは、本来は日本人の美徳である誠を悪用したもとの見方もできましょう。つまり「公の利」のため自…