(1956-)作曲家。 その世界では知らぬ者はいない、合唱作曲界の女王。 『方舟』『ティオの夜の旅』『邪宗門秘曲』『地平線のかなたへ』などなど、有名曲は枚挙に暇がない。中でも「春に」と「夢見たものは」は定番中の定番。 自身ピアノが達者で、「ティオの夜の旅」などのようにピアノが躍動する作品がある一方、「春に」や『愛する歌』のように単純ながらとても優しい旋律が心を打つ。
最近、気持ちが動いてないな… 体は疲れていないのに、心も疲れていないはずなのに、 なんだか気持ちに芯が通っていないような気がする。 そんなふうに気持ちが渇いたと思ったとき、 ぜひ聞いて頂きたい音楽があります。 それが、合唱曲です。 学生の頃に合唱コンクールなどで歌った『怪獣のバラード』や『Lets' Serch For Tommorow』とはまた違う、 大人になって聞く、合唱の新たな表情を知って頂ければと思います。 おすすめの合唱曲 『どちりなきりしたん Ⅳ』…隠れキリシタンが見つめる世界 『鴎』…つひに自由は彼らのものだ 合唱曲、もっと愛されてほしいな おすすめの合唱曲 『どちりなきりしたん…
以前記事にした、PHONIX Marimba Orchestra Ⅶの楽曲を思い出しながら。 非常に美しく、マリンバ的でありながらも、新しい響きが耳に抜けていく、2曲の砂シリーズ、「砂紋(作:奥定美和)」と、「砂の書(作:木下牧子)」。 シリーズと言っても、たまたま演奏会の演目が一緒になってしまっただけで(今回は過去の委嘱作品オンパレードだったから)、作曲者も作曲年も違うし、関連性ももちろんない(じゃあシリーズって言うなよ🤐)。 ただ、砂という言葉を使用する中で2人の作曲家がこうも違うイメージを持っているのかとあらためて感じたので、合わせて記事にした。 ・「砂紋」/奥定美和 youtu.be …
オーケストラが何の手も加えられず、何も表現せず、ただ単純にきれいな音を出したらこうだ、という十数秒の神聖なパフォーマンス…演奏前のA音のチューニング。この意味を今日、再認識した。その後に演奏される音楽は、当然ながらこのチューニングを踏み台にするくらいの魅力があることが最低条件だ。チューニングがもたらす、この心地好いプレッシャーを高笑いで易々と蹴散らしたのが、木下牧子氏の「ピアノ・コンチェルト」。一方、チューニングを聴いただけで、まだ聴いた事も無い新作がチューブラベルで始まるような気がした。それは的中した。堀越隆一氏の曲だ。 「オーケストラ・プロジェクト2012」指揮:大井剛史、ピアノ:永野光太…
東京芸術劇場で「オーケストラ・プロジェクト2010」を聴く。十束尚宏指揮、東京交響楽団。 1曲目、木下牧子「呼吸する大地」、才気煥発な作曲科女子学生を思わせる天真爛漫ぶり。長三和音の堆積による複調和音を背景に、コダーイかヒンデミットのように率直な4度音程の主旋律。そして鳥のさえずり、グリッサンドする甘く気だるい抒情的和音、大音響の頂点。 2曲目、山内雅弘「宙の形象」、オケのピアノパートとソロピアノが協奏する、実質的に2台ピアノのコンチェルト。短音階の旋法をピアノのトレモロが紡ぐ。ここぞという所で使うべきエフェクトを手を替え品を替え、これでもかと氾濫させる驚嘆のオーケストレーション。来る爆発的な…