その敷地にどんな屋根を浮かべたいか。 そこから考えます。 堅牢かつ軽量で美しい屋根。 形状・素材・性能・軒の出。 もし2階建であれば、その屋根の荷重を支える2階の設計をします。 それから、屋根と2階の荷重を支える1階の設計をします。 その後、そのすべてを支える基礎の設計です。 上から下に向かって設計します。 もちろん平面プランも頭の隅に置きつつですが。 それでも、屋根とそれを支える構造を最優先します。 雨の国の家は「屋根の家」。 シドニーのオペラハウスで有名な建築家ヨーン・ウッツォンは、日本建築のスケッチで、基壇とその上に浮かぶ屋根だけを描きました。 その慧眼で本質を見事に捉えています。 と言…