著者:フリオ・リャマサーレス翻訳:木村榮一 出版社:河出書房新社 二つの短篇集「僻遠の地にて」「いくら熱い思いを込めても無駄骨だよ」を合わせ 追加で1編、合計21編の短篇集。 著者初読み。 以前「黄色い雨」という作品を読もうと図書館で予約したが 一気に図書館本が揃ってしまい断念した記憶がある。 たまたま図書館で手に取ったら「黄色い雨」の作者と知り借りてみた。 ブラックユーモア的な作品が多めのような、物悲しい話しも多めのような 系統が今ひとつ定まらなくて戸惑うが、ついぐいっと読まされてしまう。 スペイン内戦に関連する話もいくつかあり、内戦の過去が多くの作品に 影響している模様。 いきなり現実を突…