長新太さんらしい絵のタッチが目を引く、ユーモアたっぷりの絵本です。 人間の世界を知らない森の動物たちは、森の近くまで来るようになった「バス」に、興味津々。 そこに、「ぼくは、人間と暮らしたことだってあるんだぜえ。」と自慢げに話す「のらねこの のら」がやってきます。 そしてのらは、「人間のまち」とはどんなところか紹介していきます。 しかし、のらの粗く乱暴な説明によって、動物たちは人間への偏ったイメージを持っていくことになります。 最終的に、人間の町は「人間のまちなんて絶対に行きたくない!」という結論になって、森の奥へ逃げていきます。 のらの何ともマイペースな様子と、動物たちの勘違いっぷりが何とも…