全国の高校で、卒業に必要な必修科目の未履修や単位不足が発覚した問題。
公立高校の約8%、私立高校の約25%が履修不足である。
当初は地方の公立高校で多く発覚したことから、予備校が少ない地方での問題というイメージが強かったが、全国的な私立調査が開始すると東京都内をはじめとした私立で次々と履修不足が発覚。
家庭科を化学や物理の先生が教えたり、修学旅行を世界史とするなど、悪質な私立が目立った。
私立中学での履修不足も発覚しており、今後全国的な私立中学の調査の実施も決定した。
なお、具体的な必修科目漏れ高校名を知りたい方は有志によるまとめwiki
http://www20.atwiki.jp/hisshuu/pages/1.html
を参考にしてください。
神奈川の桐蔭学園は極端な受験偏重カリキュラムで有名であり、未履修問題が浮き彫りになると生徒や卒業生からの告発が相次いだ。
ところが、県内の私立校が次々と公表するが、決して公表することはなかった。
問題が沈静化すると、狙ったとしか思えないタイミングで公表する私立が続出。
聖光学院、鎌倉学園、湘南学園、桐光学園、山手学院、横浜雙葉が大幅な遅れて批難が集まった。
ここでも桐蔭学園はいっさいの履修不足を認めずに隠し通した。
ネット掲示板などでは桐蔭の隠蔽体質に批難が相次ぎ、冬休み直前の12月22日にようやく未履修を認めた。
未履修は「家庭基礎」「保健」「情報C」の3教科にも及び、ビデオを見るだけなど悪質さが目立った。
有名進学校を含む多くの私立で発覚し、公立より私立の方が深刻となっている。
しかし、公立より発覚しにくいことから未履修を隠す私立が今なお数多く存在している。
東京都は私立高校を再調査した際、27校を疑惑有りとしたが、電話の確認のみで「未履修なし」と言った25校は問題なしと処理された。
25校の中では、既に生徒や教師によって未履修が発覚している学校も多いが、東京都は学校の言い分を信じるしかないとしており、詳しい調査はしない方針である。
なお、一部の私立は「私学の独自性を認めろ」と開き直り、家庭科などを履修しなくても良いと公然と主張している。