昧爽起床。曇のち晴。 図書館から借りてきた、朱喜哲(ちゅ・ひちょる、1985-)『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』(2023)に、一時間くらいでざっと目を通す。わたしからしたら随分と若い人の本だが、正直いって、むずかしすぎてよくわからなかったな。少なからず啓蒙主義的であること(ロールズ、ローティ……)、また、あまりにも「知的」でありすぎるのは気になった。抑圧的で、息苦しい本である。こういう原理的な本を読んでいると、「社会」とか「正しい」とか「私/公」とかいう語からして、わたしごときはよくわかっていないことがわかる。「正しい」って、「正しいことば」って、なに? 著者は「正しいことば」を「正し…