1130年〜1200年。 中国の宋代(南宋)の儒学者。字は元晦または仲晦。号は晦庵・晦翁・雲谷老人・滄洲病叟・遯翁など。また別号として考亭・紫陽がある。謚は文公。「朱子」の尊称で呼ばれている。儒教の体系化を図った儒教の中興者で朱子学の創始者である。朱子学やその後、明の時代に学問部分が国教と定められた。また、日本にも輸出されて江戸時代には幕府も朱子学を尊重した。
【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 12月1日 君が代の作詞・作曲者をご存知ですか? 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。 【 注 】 日記の発…
1 性善説と性悪説 この言葉についてみだりに論じようとする人は、概ね知識が浅いというのが、私の経験上の印象だ。 性善説とは、「人間の本性は善である。」という考え方で、孔子の儒教路線を汲む、孟子が唱えた説。孟子以後は儒教の中心的思想となった。 これに対し、韓非子の師匠である思想家荀子が唱えた「人の性は悪なり、その善なるものは偽なり」という主張。なお、ここで言う悪とは、「弱い存在」という程度の意味であり、「悪=罪」という意味では無い。 さらに重要な事は、韓非子は師匠のこの思想をさらに発展させ、「善」などというものは、時代や環境によって変わるもので、その時代・環境に合った規則、すなわち「法」を定める…
朱子学と陽明学は、中国の儒学の中で対立した二つの思想である。朱子学は、知識を先に学び、その後に行動に移すという考え方(先知後行説)で、経典の読書を通じて物事の理を追究すること(居敬窮理)を強調した。一方、陽明学は知識と行動を一体と見なし、実践を通じて真の知識を獲得することを追求すること(知行合一)を唱え、実践的で正義感あふれる人間を養成することを目的とする。 朱子学と陽明学の違いは、以下の表に整理できる 例えば「崩れにくい山を作ること」に対するアプローチが異なる。 朱子学では、知識と行動を別々のものと見なし、知識を先に学び、その後に行動に移すことを重要視する。このアプローチでは、まず「水をかけ…
ここ数日、とても天気がいい。 出かける予定はなかったけど、鹿港で観光し忘れた「鹿港天后宮」に行くことにした。 自助餐を食べずに、鹿港に行ってから食べればよかった。 鹿港文武廟 鹿港丁家古厝 鹿港民俗文物館 鹿港城隍廟 鹿港天后宮 鹿港老街 鹿港文武廟 手前から、文開書院、文祠、武廟が並んでいる。 文開書院は1824年に建てられて朱子(朱熹)を祭っている。 文祠は1811年に建てられて、文昌帝君を祭っている。 学生なのか熱心に祈ってる。 文昌帝君って誰? 一番奥の武廟は関羽を祭っている。 関羽は武勇だけでなく、理財や会計にも長じていたといわれ「商業の神様」としても祭られている。 鹿港丁家古厝 月…
「いわゆる宋学の先生方である朱熹の朱子学や王守仁の陽明学とか禅とか荘子などを見ると議論の言葉は格調高く、難しいので本当にその言葉がりっぱなのだろうと思います。論語はとても平易であんまり意味ないんじゃないかと思ってしまいます。どうでしょう。」 「難しく奇を衒うような文章で、スッとわからないようなものは、実はかえってわかりやすい。ただ、論語はわからないと思う。至言といわれるようなものは曖昧だ。邪説は人を動かしやすい。至言といわれるような曖昧な言葉は、わかりにくい。邪説は人を動かしやすいので、自覚ないままに、自ずからそこに落ち着いてしまう。温厚和平、従容正大な者でなければ論語の真髄に通じることができ…
鹿児島市の伊敷に「桂庵墓」という史跡がある。国史跡にも指定されている。ここは東帰庵の跡で、桂庵玄樹(けいあんげんじゅ)の墓がある。桂庵玄樹は臨済宗の僧で、朱子学(宋学)の大家であった。晩年は伊敷の東帰庵に住み、この地で没した。 桂庵玄樹とは 南九州に根づいた朱子学 墓参する 伊地知季安と『漢学紀源』 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 桂庵玄樹とは 伊地知季安(いじちすえよし、すえやす)の著書『漢学紀源』で、桂庵玄樹について説明がある。そちらから情報を拾ってみる。また、現地説明看板や『鹿児島縣史 第1巻』も参考にした。 応永34…
童子問 第二章 童子 「本当に先生がおっしゃる通りです。論語、孟子の二書は私も日ごろから熟読しております。朱熹の集註大全や諸家の注釈もかつて深く読み込みました。二書は本当に日々読んでおり、重要ですし、実に親切だと思います。でも、密かに、このほかにももっと簡単で直接的で道に至るものがあるのではないかと思います。違いますか?」 仁斎先生 「違います。学問はその正しいことを欲し、功は熟して成りたいと欲する。奇異なこと特別なことを求めるな。早道を求めるな。水があれば船は浮かぶ。華が落ちれば実がなる。自然の摂理だ。同様に、正しい道に従って、未だ至らない者はたくさんある。しかし、邪道をたどって正しく至った…
【産経抄】「思い込み」は、なくなり難し - 産経ニュース <少年老い易(やす)く学成り難し>は、漢詩の一節として有名である。<一寸の光陰軽んず可(べ)からず>と続けて口ずさむ方も多いだろう。(ボーガス注:長い間)出典は中国の思想家、朱熹の『偶成詩』とされてきた ▼確かに、平成10年秋に出た手元の辞書には「朱熹、偶成」とある。辞書編集者の神永曉(さとる)さん*1によると、明治時代の教科書に「朱熹作」と載って以来、各辞書が何の疑問も抱くことなく踏襲してきたらしい。近年の研究では、「日本の禅僧の作」が有力になっていると聞く これについては少年老いやすく学なりがたし - Wikipedia、第160回…
開けポン、かなぴょんと行く369旅はじまるよ~ アロハ~ 7月11日火曜日 夜8時半、パーソナリティーは、 かなぴょんこと「愛の伝播士」大倉かなえです。本日は、東京都江戸川区松本幼稚園 大野正樹園長先生をゲストにお迎えして、お届けします。お楽しみに~ この番組は、ご縁応援貢献をテーマに夢ある番組をお届けするゆめのたね放送局広島スタジオからお送りいたします。 ~前半トーク~ はい!アロハ〜 アロハ~ 大野園長先生と今日は、お届けしていくんですけども、こちらは、どこですかね? 福岡県の天神に、います。 大野先生は東京の方なのに、私は、広島なのに、なんで福岡にいるんですか? 今日は、本垣内先生の教育…
前回、汪暉著・石井剛訳『近代中国思想の生成』(岩波書店、2011)に導かれて、「時勢」という考え方を紹介しました。今回は、渡邉大「章学誠の著述観(上)」(『文学部紀要』30(2)、2017、文教大学)を用いて、この「時勢」観念をよく用いていた章学誠の議論を紹介します。以下、pp.35-36を引用しています。 渡邉大氏は、章学誠が描く学術史や著述史が、「校讐的思考」とも言うべきものに支えられているとし、その特徴を二つ挙げます。このうちの一つ目が特に「時勢」と関わるものです。 第一に、学術の変遷を必然、不可避のものと考えることである。すでにみたものの中にもあったように章学誠の文章には、「勢之不得不…
沈國 51の言語 記事 話す 読む 編集 履歴を見る ツール フリー百科事典ウィキペディアより この中国名では、姓は沈です。 沈國沈括 北京古代天文台の沈の胸像 生まれる 1031 銭塘、宋帝国 死亡しました 1095年(63~64歳) 潤州、宋帝国 で知られている 地形学、気候変動、大気の屈折、真北、逆行、カメラオブスキュラ、浮き彫り地図、北極星の位置の修正、月と太陽の誤差の修正 科学者のキャリア 田畑 農学、天文学、考古学、解剖学、古遺物学、数学、薬学、医学、昆虫学、鉱物学、音楽、地形学、堆積学、光工学、土壌科学、百科事典、地磁気学、光学、水力学、水力工学、機械工学、 冶金学、形而上学、気…
朱子学は中国南宋の朱熹が大成した新しい儒学。中島隆博の『中国哲学史』(中公新書 2022年)の朱子学の説明では、「身体的、物質的な気と、天の理を共有する性から、あらゆるものが説明できる」とあって、一般的な「理気二元論」が尊重されながら概括されているのに対し、本書は「理気二元論」を紹介しながらも世界観を説く場合には「気」の一元論寄りの論述を展開しているところが印象的な書物。一般読者に向けた入門書で、ざっくばらんな語り口を選択しているところも親しみやすく、読みすすめやすい。中心概念の相関関係を図で表したり、切り口を少しずつ変えながら基本的思想をくりかえし取り上げているところも、理解を助け、記憶に残…
・1804年 ハインリヒ ショーペンハウアーは、妻ヨハンナ、子息アルトゥールを連れて、フランスを旅行していた。アルトゥールは後に、「生・老・病・死を目撃したブッダのように」生の苦悩についての関心を持つようになったと回想している。 ・1805年 4. ハインリヒ ショーペンハウアーは、倉庫から河に転落して死亡した。 ※自殺といわれるが、不明である。父の死に対してアルトゥールは衝撃を受け、精神的に消耗したという(遠山義孝『ショーペンハウアー』)。 ・1806年 ヨハンナ ショーペンハウアーは、子息アルトゥールをハンブルクに残し、娘のアデーレを連れてヴァイマルに移住した。 ・1806年 10. ゲオ…