中国の儒学者。思想家。(B.C.372?-289)
中国、戦国時代中期の思想書。七編。孟子の言行をその弟子たちが編纂したもの。民生の安定、徳教による感化を中心とする王道政治を主張し、また性善説に基づく道徳論・修養論を展開している。その文章は議論体の古文の模範とされる。四書の一で、儒教の必読書とされた。
端的にいえば、X理論とY理論は人間観・動機付けにかかわる2つの対立的な理論で、X理論とは「人間は生まれながら怠け者」、Y理論とは「人は条件次第で目標達成に取り組み、自ら進んで責任を取ろうとする」という理論です。 どっちがXでどっちがYか覚えられませんが、生まれながら怠けもの良くない=×だからX理論、とこじつければ覚えられます(笑) アジア的に言えば、性悪説と性善説ですね。もしくは悲観主義と楽観主義。性悪説は荀子(じゅんし)、性善説は孟子。ここでは詳細は触れませんが、この対立していた性悪説と性善説、共通点は教育の重要性でした。性は悪であり、だから教育によって善を得ないといけない、性は善だからこれ…
「先生はすでに孟子が論語の解説本であるとおっしゃいました。すると、学ぶ者は論語を読んで、孟子は読まなくていいのではないですか。」 「それはちがいます。註釈するとは、論語に通じることを求めることです。学ぶ者が孟子を熟読しなければ、絶対に論語の真髄にいたることはできません。いったら孟子とは論語の渡し船とでもいうべき案内書なのです。論語は専ら仁義礼智を収める方法を説いており、いまだかつて、その真髄を発明していない。孟子の時代には、もう世の中はしっちゃかめっちゃかだった。だから孟子は学ぶ者のために、懇切丁寧にその真髄を切り分け、そのことわりを明らかにして、丁寧に詳しく余すことなく説いた。 だから、孟子…
◯家康に学ぶ 「どうする家康」では、天下分け目の関ヶ原に、まっしぐらですね。 徳川家康が愛読し部下にも勧めたのは、「孟子」です。これは、民を貴しとなし、その民を愛し慈しむことができなければ、為政者を殺してもよいという思想の書です。 それを配布するとは、器が違いますね。 だからこそ、自らも引き締め、江戸幕府の続く元となったのでしょう。 所詮、政権は天からの預かり物なのです。 もし信長や秀吉が、家康と同じ年齢まで生きていたら、 歴史は、日本は、どうなっていたでしょうね。 年齢に、昔とは、違う意味でこだわるようになりました。 天下に出たのがいつ、でなく、いつ亡くなったのか、です。 信長ー秀吉ー家康の…
舎近求遠 今回は舎近求遠(しゃきんきゅうえん)です。 近くにあるものをわざわざ遠くまで探しに行くこと、を意味します。 どういうことなの? 間違っている意味や、近くにあるものの良さが判らない、などの意味があります。 なるほど。でも、もっと良いものを求めて経験や知識を積むことも大切じゃないの? そういう考え方も大切ですよね、何でもあるもので満足するのも進歩が無いですからね。 この言葉の出典は「孟子」と出ていることが多いですが、そのままの言葉ではなく「後漢書」などには「舎近謀遠」とあり、同じ意味で出典と言っても良いかもしれません。「紅楼夢」にもほぼ同様のことが出ています。 なるほど、まあ、よくありそ…
良知良能 今回は良知良能(りょうちりょうのう)です。 人が先天的に持っている能力のことです。 やっぱり才能は決まってるのか! いや、決まっているものもある、ということでしょう。DNA的なこととか。 みんなにあるから、しっかり伸ばしましょう、ってイメージの言葉です。 そうなの? この言葉は出典である「孟子」に直接出ているのではなく「 人之所不学而能者 其良能也 所不慮而知者 其良知也 」とあります。 へー。 出典は「孟子」でした。
際可之仕 今回は際可之仕(さいかのつかえ)です。 君主が礼を尽くすことで部下が仕える、という仕え方のことです。 にわとりさんは、自分で面接を受けて仕えた。 まあ、普通そうですよね。 君主に礼を持って迎えられる、とか有り得ないでしょ。 ヘッドハンティングとかは近いかもしれないですね。 にわとりさん、には関係のない世界だな。 出典は「孟子」でした。
恒産恒心 今回は恒産恒心(こうさんこうしん)です。 安定した財産や仕事を持っていないで安定した心を持つことが出来るのは非常に立派な者だけだ、ということであり、一般の人は安定した財産や仕事を持つことで安定出来る、と言う意味も持っています。 簡単に言えば、正しい心を保つにはしっかりした生活の基盤が必要ってことかな。 多くの場合はそうですね、ただ、本当に立派な人はその例に当てはまらない、とも言えます。 とはいえ真意としては、「生活が安定しないと行いも乱れる」と言うことです。 衣食足りて礼節を知る、って感じか。 まあ、そういうことです。 出典は「孟子」でした。
○日曜日の朝、4月16日、自宅 「子張、徳を崇くし惑いを弁ずることを問う。子曰く、忠信に主しみて義に徒るは、徳を崇くするなり。これを愛するときはその生を欲し、これを悪むときはその死を欲す。既にその生を欲して、またその死を欲するは、これ惑いなり。顔淵十」 「弟子の子張はいう、自らの徳を高くし、自らの迷いから離れるにはどうすればいいのですか。孔夫子はいわれた、自らを誠とし人からの信頼を大切にすること。そして中庸の立場から義の道を実践する、貫き通すことが自らの徳を高くすることだ。」 「自らの迷いとは、自らの愛、自らの憎しみの思いから生じる。愛する人は命末長くを願い、片や憎む人は命短けれと呪う。迷いと…
不虞之誉 今回は不虞之誉(ふぐのほまれ)です。 思いがけず得る名誉、を意味します、受けた栄誉を謙遜する言い方でもあります。 どっちにしてもあんまり得ないけどね。 まあ、日常では栄誉は得にくいかもしれないですね。 この言葉は「孟子」の言葉で、頑張ってもダメな時もあるし、意外なことが認められることもあるし、みたいな文脈で語られています。 なるほどね。どっちにしてもあんまり得ないけどね。 出典は「孟子」でした。
○日曜日の午後、3月19日、ウオーキング 「康子、薬を饋る。拝してこれを受く、曰く、丘未だ達らず、敢えて嘗めず。郷党十二」 「魯の大夫(家老)である季康子が、病を患う孔夫子に薬を贈る、孔夫子は拝して受けられたが、せっかく頂いた薬であるが、この薬がどんな作用があるか不明故に服用は出来ないな、といわれた」 「二千五百年前の医療故に、薬が薬とは限らない、リアリストの一面を備える孔夫子らしいエピソード」 #三行詩 #論語 ○日曜日の午後、森 「桜がちらほら咲いている、今日は暖かい、股引きはいらなかった」 「子はラグビーの試合へ、相手校が強豪らしく、朝、緊張してトイレから出てこない」 「日中も寝てようや…
出会いと思い出 愛することは理解すること 理解することは愛すること 認める心 信じる心 支える心 育てよう 健全育成 愛のスコール ようこそ完全愛へ 安寧愛より 愉快愛と共に 貫く愛心愛 愛好愛を込めて 寄り添う愛嬌愛 ときめく恋愛愛 励まし合う愛 崇高な童心愛 愛の塊=自然笑顔=笑顔満開 夢体系 水産学磨きをする=農芸化学磨きをする=生命科学磨きをする=児童学磨きをする 経済学磨きをする=音楽磨きをする=商学磨きをする=幼稚園課程磨きをする 教育学磨きをする=地理学磨きをする=国際関係学磨きをする=小学校課程磨きをする 業界体系 ニッスイ=極洋=マルハニチロ=こどもの森 三菱商事=JVCケン…
この記事は、みらい翻訳Advent Calendar 2023の1日目です。こんにちは、エンジニアリング部の岩月です。社内ではwhatsと呼ばれております。ChatGPTが公開されてちょうど1年が経ちましたが、自然言語処理業界は大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)一色の様相です。となるとやはりLLMに関して何か記事を書きたいと思いキーボードを執りました。何を解かせるか?せっかく機械翻訳の会社にいるので、翻訳っぽいことをやらせてみたいと考えました。これまでの人生の中で、これが訳せたらよかったのにと思った経験を振り返ってみると、古文漢文が浮かびました。そこで、漢文…
平成9年9月1日発行 裏表紙「強国晋を中心に大小いくつもの国が乱立した古代中国春秋期。気儘な君公に奸佞驕慢な高官たちが群れ従う斉の政情下、ただ一人晏弱のみは廟中にあっては毅然として礼を実践し、戦下においては稀代の智謀を揮った。緊迫する国際関係、宿敵晋との激突、血ぬられた政変…。度重なる苦境に晏弱はどう対処するのか。斉の存亡の危機を救った晏子父子の波瀾の生涯を描く歴史巨編、待望の文庫化。」 巻末の池田雅延の解説によると、春秋時代という呼び名は魯の国の史書『春秋』から採られており、晏子は父の晏弱と子の晏嬰の2人を意味し、孔子と同じ時代に身を置いた。周の封建制度は〈天意は民意〉の縦糸と、血の親愛の横…
宇宙服はどうでしょうか? 1着1億円ぐらいしますけど、マイナス150度ぐらいまで耐えられるので、急に寒くなっても大丈夫です。月面などの過酷な環境下でもばっちり活動できるので、突発的な自然災害に巻き込まれても生存率がグッと上がりますよ。 pic.twitter.com/FhcuNGnwog — 黒須せせり (@Seseri_Kurosu) 2023年11月28日 カップヌードル46年目の告白 pic.twitter.com/GCO5vnr9Ee — 2ちゃんねる迷スレ集 (@etoriasan) 2023年11月27日 新人の子がまたやらかしましたpic.twitter.com/jkExrPMl…
『孟子』(安岡正篤) 著者は、平成の元号の考案者としても有名な昭和の東洋哲学の大家。中国古典の代表作、四書(論語、孟子、大学、中庸)のひとつ『孟子』。本書は、『孟子』を講話した内容をまとめた一冊。中国・戦国時代の経書(儒教の根本経典)から現代に生かせる学びは何か?読み解くのが難しい古書を講義を聞くように読めるのが本書の良い点。いきなり解説書を読むよりは、まずは講義を聞く方が入りやすいという方におすすめです。 (印象に残ったところ・・本書より) ◯父子の間は善を責めず ・「父子の間は善を責めず。善を責むれば則ち離る。離るれば則ち不祥焉(これ)より大なるは莫(な)し」(『孟子』離婁章句上十八) ・…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 日本人の本性は、他人を助ける善人ではなく他人を見捨てる悪人である。 日本人の本質は、数万年前の自然環境と和食、数千年前の文化と宗教で作られた。 ・ ・ ・ 2023年11月21日 YAHOO!JAPANニュース 東洋経済オンライン「「人の本性は悪」ではない!「性悪説」の正しい意味 荀子の真意は「人間にはルールと恩賞が必要」だった 誤解されがちな「性悪説」の本当の意味を解説します(写真:あやちゃん/PIXTA) なぜ「無敵の人」が増え続けるのか、保守と革新は争うのか。このたび上梓され…
NHK大河ドラマ『どうする家康』第45話コラム こんばんは!旅行ブロガーにして、歴史地理コラムニストの旅人サイファです。毎週日曜日夜は、NHK大河ドラマ『どうする家康』コラムをお届けします。 筆者紹介 こちらは本業の傍ら全国47都道府県を旅して年間平均40泊!旅行プランナー/ブロガー「旅人サイファ」が執筆運営しております。地理・歴史へも興味が深く、各所で好評を頂いております。 旅人サイファ実績 ・スキルマーケット「ココナラ」にて旅行お出かけカテゴリ売上実績No.1 ・グルメサイト「ニッポンごはん旅」公認ライター ・スマートニュース/Yahoo!ニュースほかメディア掲載実績多数 ・「にほんブログ…
さて、本日は「政治と文化」を分けられない韓国について扱っていきます。 本日の投稿動画 www.nicovideo.jp youtu.be 元記事 なんでも政治化してしまう韓国 https://oogchib.hateblo.jp/entry/2023/11/16/015704関連動画 https://www.nicovideo.jp/watch/sm31616028 【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - YouTube【日韓問題】韓国人は記憶の改変をしているわけではない? - ニコニコ動画 【日韓問題】韓国人は記憶の改変をしているわけではない? - YouTube 日韓 注意 ・…
古代中国 夏・商・周時代(紀元前2070年 - 紀元前256年) 夏王朝の興隆: 『史記』によれば、紀元前2070年に夏王朝が成立し、中国最初の王朝とされる。 商と青銅器の発展: 商王朝では青銅器の技術がじっくり、贅沢な墓や祭祀用具が作られました。 周の分封認証: 周王朝が成立し、分封認証が獲得。 春秋戦国時代(紀元前770年 - 紀元前221年) 諸侯の闘争: 諸侯が争っていた時代で、孔子や老子といった思想家が活躍。 孟子・荀子の論争: 孟子と荀子が儒家と墨家の間で激しい論争を繰り広げた。 始皇帝の統一(紀元前221年 - 紀元前210年) 秦の始皇帝: 秦王朝の始皇帝が中国を統一。万里の長…
占い師:南 11月26日(日)戊子日・九紫火星日 天干:戊(つちのえ)は陽の土で、高山や大地、堤防など動かない土地を表しています。 岩のように硬い性質を持っています。 富士山のように多くの人が惹きつけられ集まってくる山もあれば、荒れ果てた山もあります。 地支:子(ね・ねずみ)は陽の水で、季節は仲冬の12月。 寒さ厳しい冬時です。 子は生命のスタートであり、繁殖や発展を意味します。 古代中国では立派な男性に対する敬称にも使われ、孔子、孟子、老子、荘子など、優れた哲学者によく用いられます。 天干:戊=土のエネルギー 地支:子=水のエネルギー 土、水のエネルギーが好きな人は良い日です。 ※詳しく知り…
秋の快晴のもと、栃木県の足利まで足を伸ばして、足利学校とすぐ近くにある鑁阿寺(ばんなじ)を見てきた。イチョウの木が見事に黄色くなっていて、とても綺麗だった。 この足利学校に自動車で行く場合、北関東自動車道の足利ICで降りれば4kmくらいで到着できる。 直ぐ近くに、太平記館駐車場というのがあり、そこに無料で止めることができる。そこは観光案内所およびお土産屋さんなどを併設している。 また、JR足利駅から500m程度なので、徒歩で10分ほどで足利学校や鑁阿寺には行くことができるようだ。 この足利学校は日本最古の学校と言われていて、創建は奈良時代なのか、平安時代なのか、はっきりしないところはある。しか…
○日曜日の朝、11月19日、ウオーキング 子曰、伯夷叔斉不念旧悪、怨是用希。公冶長二十三 孔夫子はいわれた、周の粟を食べずと、首陽山に隠遁して餓死した伯夷・叔齊の兄弟は、清廉で且つ度量が大きく、人が過去に行った不仁を何時までも憎むことはなく、人から怨まれることはなかったのだ。 「清廉であるとは人として美しいことであるが、狭量であれば自らを越え、他人にも清廉であることを強いる・許せない。孔夫子の教えに独善はない。大きな仁徳で全てを包み込む(ぽかぽかとした暖かな)優しさ、思いやりがあり、その内に礼、義、智、信がある」 #論語 ○日曜日の朝、森 「他人と比べて自分は頑張っている(なのに世の中から認め…
山口県萩市にある松下村塾。倒幕の原動力となり、また明治日本を作り上げた人物達を輩出した長州藩の私塾です。 (萩の松陰神社の中にある松下村塾) 山口県萩市にある松下村塾は幕末に、長州藩の藩校「明倫館」の師範を務めた吉田松陰が主宰した私塾で長州萩城下の松本村(現在の山口県萩市)にありました。 現在、松下村塾の塾舎は松陰神社の境内にあります。 松下村塾は、木造瓦葺き平屋建ての50㎡ほどの小舎で、8畳の一室と4畳半一室、3畳二室、土間一坪、中二階付きの部分の小さな小屋です。幕末当時の塾舎です。 御覧のように小さな小屋ですが、ここで、のちに偉人となるおよそ80人が学び、そして巣立ちました。 講義室として…
日本三大学府の1つと言われた長州藩萩の明倫館、立派な木造の門です。 (家臣子弟教育の為に) 萩の藩校である明倫館は、1719年に5代藩主の毛利吉元が家臣の子弟教育のために萩城三の丸に開いた藩校です。 この明倫館は、江戸時代に全国で300近くあった藩校のうち12番目に出来たものです。940坪の敷地内に、孔子、孟子などの木主を納めた大成殿を中心に配置され、左右に剣術場、槍術場、砲術場などの武道場が館の外周を形成していました。明倫館は、設備、教育内容ともに全国でも有数の藩校とされ、移転するまでの130年間、ここで藩政を担う藩士育成のための教育が行われていた。 ここでは、1840年に、当時11才の吉田…