なかば〈宗教〉であり、なかば〈法〉だというような中間的な状態を、いま〈規範〉とよべば、この〈規範〉にはさまざまな位相がかんがえられる。なんとなく守られていても、けっしてはっきりと規定されない不文律や習俗みたいなものから、重複して存在するものまで、〈規範〉のなかに含めてかんがえられる。だが〈宗教〉からはじまって〈法〉や〈国家〉にまで貫かれてゆく〈規範〉には特定の位相がある。ひとつは、はじめの〈宗教〉が共同性をもっているだけではなく、その内部で系列化がおこっていることである。もうひとつはその〈宗教〉が、共同体の現実の利害をさすような方向性をもつことである。そしてこのばあい〈宗教〉が個人を救済するか…