久しぶりに、『男はつらいよ』の映画をテレビで観た。 第19作の『寅次郎と殿様』で初めて観るものだったが、パターンはいつも同じだ。 でも、改めて感じるものもあった。 それは、寅さんのみならず、登場する人物たちがよくしゃべることだ。 特に寅さんは、自分がフーテンの身でありながら、人によく説教をする。 それは、基本的に自分の生き方・身の処し方に自信があるからだろう。 また、世の道理という基準で物事を考え、人情を殊に大切にしているからだろう。 そりゃ、映画という劇の作品中のことだから、皆黙っているわけにはいかない。 沈黙しているそれぞれの人間の長い時間は、映画ではカットされて当たり前だ。 だから、登場…