赤ちゃんは泣きます。お腹が空いたときも、眠いときも、不安なときも。 言葉を知らなくても、自分の気持ちに正直です。嬉しいときは満面の笑顔を見せ、つらいときは声を限りに泣いて伝える。 誰かに「わがままだ」なんて言われることもなく、「ちゃんと泣けてえらいね」とさえ言ってもらえる。 けれど、大人になるにつれて、私たちはその「正直さ」をどこかに置き忘れてしまうようです。 介護士として、たくさんの高齢者の方と日々接している中で、私は何度もこう思います。 「生まれた時はみんな正直だった。でも、人生のどこかで正直でいることが難しくなってしまう瞬間があるんだ」と。 正直に生きることが難しくなった理由 「わがまま…