「もう誰も信じられない」 そんな言葉を心の奥で、こっそりつぶやいたことはありませんか? 信じていた人に裏切られたり、期待を打ち砕かれたり、寄り添ってほしかったときにそっぽを向かれたり。そんな経験が重なると、信じることそのものが怖くなってしまうのも、無理のないことです。 私は、介護士として老人ホームで働いています。日々、高齢の方と関わりながら、人の弱さやつらさ、そしてその中にある静かな強さを感じる仕事です。でも、ここに来る方の中にも「もう誰のことも信じられない」と口にする方がいます。 それは、家族との関係がこじれてしまった人。 介護に疲れ、孤独に押しつぶされそうになった人。 長年支えてくれたパー…