権威(人を服従、強制させる力)に価値をおき、それに対して自己卑下や盲目的服従をする態度のこと。また逆に人にそれを要求する態度のこと。心理学的には、権威や伝統、社会的に価値のあるとされているものを無批判に承認し、これに服従、依存し、融通が利かないパーソナリティを指す。
権威主義的性格の強い人間は金、地位、名誉を求め、それらに弱い傾向にある。
G7サミットがカナダで始まります。イスラエルとイランの交戦が始まり中東情勢の沈静化を求める共同声明の採択ができるかが焦点になるそうです。 G7、中東沈静化求め共同声明か カナダでサミット開幕へ | 共同通信 イランによる核兵器保有を認めず、イランとイスラエルに外交的解決を求める共同声明になるのではないかといわれているようです。トランプさんも、イスラエルとイランは停戦で合意すべきだと述べ、各方面に働きかけて実現させると強調しています。しかし、サミットの場では、米国と文言の調整が難航する恐れもあるといいます。さてどうなるのでしょうか。 (adsbygoogle = window.adsbygoog…
ソ連などの社会主義体制が崩壊した「冷戦終結」の頃(1990年代初頭)のこと。西欧やアメリカの体制を典型とする「リベラルな民主主義」の優位性を主張する「歴史の終わり」論が、話題になったことがあります。 フランシス・フクヤマ(1952~)というアメリカの思想家が打ち出したもので、簡単にいうと、つぎのような主張です。 リベラルな民主主義こそが究極の政治体制であり、ほかの体制はそれよりも不完全で重大な欠陥があったことが、冷戦終結で明らかになった。なにしろ、共産主義というリベラルな民主主義の最大の強敵が敗北したのだから。 これはイデオロギーの進歩の歴史において、重要なコンセンサス(最終的な答え)が成立し…
21世紀の現代、世界は一時「民主主義の第6次ウェーブ」を迎えているとも言われました。これは、2000年代以降のデジタル技術の浸透やグローバル化の進展により、新たな市民参加の形が生まれ、民主主義が再構成される兆しを指していました(Papacharissi 2010, 2015)。しかし同時に、Levitsky and Ziblattが”How Democracies Die”(2018)で論じたように、民主的制度は暴力的な転覆よりも制度内部から浸食され脆弱化しつつあり、Diamondが「民主主義の退潮(democratic recession)」と形容する流れの中で、ポピュリズムや権威主義への揺…
日本人の約7割はNHKを信頼しているそうです。 blog.goo.ne.jpplaza.rakuten.co.jp savasmamakaris.exblog.jp 理解に苦しむのは、政府に対する信頼度は欧米と比較してもそれほど突出して高いわけではないのに、NHKは7割くらいが信頼しているようですし、その他のマスメディアに対する信頼度も欧米と比較すると異常なくらい高い理由です。 NHKが政府の御用放送局であり、「政府が右と言うものを左とは言えない」という「親分が黒と言うものを白とは言えない」ヤクザの親分と子分のような関係にあることを某M元会長が10年ほど前に暴露したのにもかかわらず、政府を信頼…
ロシア人のメンタリティとは、貧窮する逆境下において、オンボロでボンコツでクズな機械や材料を揃えて、どうにか工夫と我慢で成し遂げちゃうことへの「誇らしさ」ということになるらしい。耐窮生活が長くなりすぎると、そう思わないとやってらんなくなるのかも知れん。 ナワリヌイは、決してロシア国家=ロシア国民ではないという。権威主義で「権力が何度も何度も、とことんひねくれ者で、とことん嘘つきの者たちの手に握られれている」ために、法治主義はからきしで、権力の牽制機能が働かないからだ。 それでもクレムリンにとって厄介なナワリヌイのような者が、どうして出てきたのか。ロシア国民は貧しいが、それでもソ連時代に比べれば、…
1 天下万民の法 世界にはさまざまな国が存在する。地理的な要因、歴史的な要因、宗教的な価値観、様々な背景を持って、現在に至っている。いずれの国家もその現状に至った経緯は、概ね複雑なものであり、それによって形作られた、国体というものは、容易には変わらない。 経済力がついて、国力が上がってくると、大体、「自国の制度こそ絶対だ。」と考えるようになりがちだが、豊かであることだけが、国体の良し悪しを決めるものでもなさそうだ。 日本なんぞは、これほど平和で治安が良くて自由なのに、2022〜24年度世界幸福度ランキングでは、143カ国中51位だった。 これは、近年急成長した国が発祥の、とても有名な昔話。「昔…
米大統領選のトランプ再選、兵庫県知事選の前知事再選という結果を受けて、自分の中でも「一本線がつながった」感覚を覚えた。 「トゥルーサー(真実創出者)」という独自用語を用いているのだが、生成AIやSNS隆盛下では今後、技術×政治力を巧みに組み合わせた実力者が、任意に「真実を創出し、社会的に認定」される社会が到来した、と見ていいだろう。 民主主義社会下においても。法(法の支配と法治主義)も既存メディアも、手続きを通じての「権力チェック」ではなく、今後は「既存権威・権力の追認」の役割へと一挙に後退せざるを得ず、いずれは欧州も米国同様、「権威主義国」に転じていくと見ていいだろう。 そうした見通しの中で…
(あまり具体的な議論をしていません。政治社会史整理の「心理的準備」という、「主観的作業」に終始しているのでご注意下さい) 選挙完了を好機に、これまで積み残してきた「近年日本政治史」の推移を追いかけることにした。 当面特にポイントにおいたのは、「維新」(大阪維新の会・日本維新の会)史。 それだけを重視しているのではないが、「なぜ維新?」と問われても、あまり上手く返答できない。 同垢別ブログseijishakaishiで、故安倍首相について触れたが、その「双璧」的存在として、現代日本政治と社会を象徴する存在であると「直感」するから、としか言えない。 「安倍晋三回顧録」を読む - seijishak…
【大王の魅力と尊厳:アレクサンドロス3世 【大王の魅力と尊厳:アレクサンドロス3世 】物語は、小説になりませんでした。 同ブログ隣の【𝑅𝑒𝓁𝒶𝓍 𝒮𝓉𝑜𝓇𝒾𝑒𝓈𝒯𝒱朗読動画専用ブログ】で御覧ください。その他にも小説、物語にできなかった。作品が多数あります。