<短刀 銘:吉光(名物:乱藤四郎)>・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1940.09.27 ・享保名物帳 吉光の打った短刀の中で、本刀の刃紋だけが乱れているためにこの名が付いた。 室町幕府の管領であった細川勝元が所持しており「細川の乱藤四郎」と呼ばれていた。 その後、足利将軍家に献上され1569年10月に15代将軍・義昭の窮地を救った褒美として、朽木元網に下賜された。 「享保名物帳」に本刀が記載された時は、武州忍の城主・阿部豊後守正喬が所有していたが、そこまでの伝来は明らかでない。 1932年に阿部家を離れ、現在は個人蔵となっている。