<太刀 銘:国永(名物:鶴丸)> ・平安時代 ・五条国永 作 ・山里御文庫(宮内庁)所蔵 ・享保名物帳 三条宗近派の在国の子(または孫)として伝えられる 山城の刀工・五条国永が打った太刀として貴重な在銘刀である。 1703.08.03に本阿弥光忠によって金200枚の折り紙が付けられた以降が、本刀の確実な来歴であり、それ以前の来歴は確実な史料はなく特定には至っていない。 1285年11月の霜月騒動で本刀を所持していた陸奥太郎(安達)貞泰の一族が 北条氏の策略で滅亡し、その際に、北条貞時が本刀を拾ったといわれているが、 本刀が陵、陵丸と呼ばれたため貞時が安達一族の墓から盗ったといわれている。 その…